W650(カワサキ) 納車されましたって話
ブログの記事とかユーチューブで、よく「納車しました!」とか書いてあるの見るとちょっとモヤっとする。
わかります?この気持ち。
我々一般ユーザーにとって、納車はされるもので、するものではありません。
納車するのはバイク屋さんであって、我々は受け取る側ですから、「納車されました。」と書くのが正解です。
「納車しました!」だと、なんとなくバイク屋さんの納車動画かな?
と思ってしまいます。
某ガンダムに出てくる戦艦の名前がついたバイク屋のユーチューブチャンネルみたいな。
あの人は、本当に納車した時の動画を出していたと思います。
http://jitsuwawb.ihostfull.com/
このリンクに他意はありません。
あはは。
さて、W650は、実は3月中旬。免許に大型二輪を併記に行った後すぐに納車されていたんですが、記事を書いていませんでした。
納車された後もしばらくはYB-1に乗ってましたし。
↑3月中旬にて、納車整備前のチェック中
蒼いW650。2004年式。
詳しいスペックまでは面倒なので書きません。乗ってみた感想を少し書きます。
エンジンは、空冷のパラレルツイン(バーチカルツイン)です。
トルク感があって低速から、ドコドコドコっと気持ちの良い加速をしてくれます。
2000から3000回転くらいまでの低回転域で走るのが気持ちいいエンジンです。振動は3000回転〜5000回転くらいまでで細かい振動があります。街中で走るぶんには気になりません。
↑都内某所ガソリンスタンドにて。
燃費は街乗りのみで満タンに入れて(14リッター)からリザーブ(3リッター)まで187km走ったので、11リッターで、187km。
ということは、17km/L?
なんか燃費悪くね?そんなもんか?もうちょい検証してみます。信号待ちが多い都内なのでこんなもんなのかな。
クラシックなデザインは、1966年から販売開始された、カワサキW1を踏襲しています。
さらに、そのW1の源流を辿っていくと
目黒製作所のK1スタミナ(1960)
BSAのA7 Shooting Star (1946)
まで遡ります。
昭和20年代から受け継がれたデザインです。
古くさいデザインですが、私はレトロで好きです。
いかにも"オートバイ"って感じですよね。
足つきは、身長170cmの私で普通に着くので安心です。
乗車体制も自然だと思います。
W650にはアップハンドル仕様とローハンドル仕様があります。
アップハンドルだとデザイン的に少しオジサンくさくなるのですが、体制がちょっと楽です。
跨った感じ、メチャクチャ違うわけではなかったので、これは好みだと思います。
大きなパニアとか、取り付けてロングツーリングするならアップハンドルの方が似合うかもしれません。
私はローハンドルの方がスポーティに見えてカッコいいと思ったのでローハンドル仕様にしました。
購入した理由としては
やはり、デザインが気に入ったということでしょうか。オートバイらしいクラシカルなデザインで鉄の塊感があって、重厚感がありました。
最後までホンダ GB250クラブマンと、ヤマハ SR400とで悩んだのですが、とりあえず大型に一度乗っておきたかったので、W650にしました。
ぶっちゃけ所有した今だから言えますが、SRくらい小さいほうが取り回しは楽かなぁと思います。
↑車体の正面から見て左側のエンジン部分にはピストンから取り出した動力をシャフトを使ってギアに伝えるベベルドライブシャフトが見える。
↑この縦部分のシャフト。
これが、特徴的でオンリーワン(現在はW以外で採用していない)な機構だったので、物珍しさも購入のキッカケとなりました。
空吹かしすると、ギュインギュインとギアが噛み合って回っている音もします。
余談ですが、かつてホンダにカムギアトレインという機構がありました。そのエンジンを詰んでいる車種として特に有名なのはホーネットというバイクですね。
↑カムギアトレインは、こんな感じ。
何個ものギアで動力をギアまで伝えている。
対して、W650のベベルギアは、こんな感じ。
↑エンジンのヘッド側と、ギア側を一本のシャフトを通じて繋いでいる。
もちろんホンダのカムギアトレインよりはギア数も少ないのでギュインギュインという音は小さいのですけど、他のバイクでは聞こえてこない、ちょっと特徴的な音がするのは確かです。
購入したのは、ネットでは悪評高いレッドバロン。
私はその悪評を全く気にしていないわけでは無かったのですが、店員さん達の誠意を感じられたので購入しました。
レッドバロンは取引台数も街のバイク屋さんと比べたら段違いに多いことでしょう。
それに、バイク業界では全国チェーンの大企業なので、店によって。更に言えば対応した人によってその対応方法は違ってしまいます。
扱っている物は中古品で、中にはどうしても見つけられない不良もどうしてもあります。
メーターの増え具合を見ると、試乗してから引き渡している訳ではないので、整備後に一通りチェックして終了です。
引き渡し後何キロか走って故障した。
それをバイクを売りつける悪徳業者だなんだかんだーというのは少しナンセンスだと思います。
それはまだ試乗段階です。だから1000キロ保証等があるんです。乗ってユーザーでチェックしてねって期間です。
重要なのは、その後です。
保証期間内の修理対応とかですね。
私はちょうどその問題にぶち当たりました。納車後チェックも兼ねて200キロほど走行しました。
その後ブレーキフルードの漏れを発見。
↑ハンドルにブレーキフルードが飛び散った跡が………
おそらく走行中、風で飛び散ったのでしょう。
マーキングもしてあるので、トルクレンチで規定トルクをかけて締め込んだにも関わらず、漏れているということは、ワッシャかパッキンか。
↑朝見てみると、ブレーキフルードは、ポタポタ水滴を作るほどに………
流石にブレーキフルードの漏れはおかしいでしょう。滲む程度ならまぁ…ポタポタいくのはおかしいということで、とりあえずオーバートルクで締め込み、漏れている部分をラップで包んでウエスで縛ってレッドバロンに。
持っていく前に洗車もしました。
ブレーキフルードは、塗装を侵食しますし、金属部に付くと錆びます。ブレーキフルードは他のオイルとは違います。扱う時は飛び散らせない、飛んでも大丈夫な養生をしましょう。
一応レッドバロンで持っていくと、とりあえず無料修理。
銅ワッシャを変えて、再度締め込み。ブレーキフルードを交換してもらいました。
一応車体の水洗いも。
今回は原因が単純で分かりやすいものだったので良かったのかもしれないですが。
複雑であれば嫌な顔されて、料金も請求されていたかもしれません。
流石に今回はブレーキフルードの漏れは肝を冷やしましたが。
うーん。よく車検通ったなぁ。
その他は今のところ問題なさそうです。
これから、ちまちま乗ってあげたいと思います。