フルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を受けてきたよって話
今回は、フルハーネス型安全帯の特別教育に出てきたよって話です。
↑フルハーネスってこんなの。
令和2年3月27日。平成31年/令和元年度最後の金曜日。スーパープレミアムフライデー。
↑平成のクソ無駄政策のひとつ。
有給休暇の消化も兼ねて講習に行ってきました。
(こんな危険なときに?まぁ、やるっていうので。)
フルハーネス型墜落防止用器具の特別教育ですね。
ざっくり言うと法改正によって高所作業する人はフルハーネス型の安全帯をつけなければいけなくなって、それに対しての特別教育を受けた者でないとその業務に着いちゃいけないって事。
これまでは安全帯といえば腰ベルト型の物をみんな使用していて、そこに工具をくくりつけたり、ポケットをつけたりしてたのが普通でしたよね。
それが、使えなくなる………ということでは無いんですが、使用範囲はかなり限定的になります。
所謂フルハーネス型を着けていて落ちると地面に激突してしまうようなあまり高くないところは腰ベルト型の安全帯で良いです。
だいたい5メートルを区切りにフルハーネス型を義務付けられると考えると考えれば分かりやすいですか。
法改正のポイントとしては、以下の3点です。
①名称が「安全帯」から「墜落制止用器具」に変わった。
→これは、まぁフルハーネスは帯じゃないし、そもそも帯(腰ベルト型)は墜落制止用としては基本認めねーかんな?
ということではなかろうか〜。
5メートル以上→フルハーネス
それ以下→腰ベルトでもまぁいいけど出来ればフルハーネスにしよう。
2メートル以下→フルハーネスだと伸びてる途中に床に激突するかもしれないから腰ベルトでいいよ。
電柱→U字吊り型安全帯は帯だから墜落制止用とは認めんぞ。
↑U字吊りってこんなの。
まぁ電柱って10〜13メーターくらいが普通だから、U字吊り+フルハーネスが一般化しそうです。U字吊りは、分類的には作業がしやすいように取り付ける物になりました。墜落制止には使っちゃダメ。
②6.75m(だいたい5m以上推奨)以上のところではフルハーネス型安全帯を使用しなければならなくなった。
まぁこれは見ての通りです。じゃあそれ以下は腰ベルトでもいいの?というと法的にはその通りです。
だから、低い天井の事務室内でしか仕事をしない人などはフルハーネスは要らないですね。
ただし、例えば、4階の事務室の中に全熱交換器を吊りました→ダクトを外壁まで持っていきます。外に出てベンドキャップを取り付けます。さて、その外壁足場の高さは………?それか、高所作業車?
お察しの通り5メートルは超えてしまいます。すごい身長の人以外であれば。
ということは、フルハーネス着けてください。となります。
鳶とかそういう人達がメインかなーと思っていたのですが、設備屋でもけっこう必要な場面は出てきそうです。
PS内であっても、古い建屋だと上階まで通通になっていたりしますよね。そこで足場を組んでも、必要です。外部に限った話ではありません。
最近では、1Fのロビーが高天井になっているビルがありますよね。ホテルなども多いですね。
シャンデリアの電球が切れた→高所作業車ですか?のぼる君ですか?
↑のぼる君
まぁのぼる君は5メートルは超えてないですが。確かデカいやつで4.5メーターくらいが最大だった気がします。
また、高所作業車を使う場合は、特別教育を受けなければなりません。
さらに、高所作業車が10メートルを超えていて使用するときは、特別教育ではなく、技能講習を受けなければなりません。これまた取るのに時間がかかる。たしか3日とか。
③フルハーネス型安全帯を使用するには、特別教育の受講が必要になった。
まぁこれが今回受けてきたものです。
木造の一般住宅とかだとあまりないかもしれませんが、ビルで仕事をする人は取っておかないとですね。
フルハーネスの装着感は意外と悪くなく、落ちたときはフルハーネス型の方が痛くないです。腰ベルトだと僕の体重が一点に集中して肉が食い込んで痛っいです。
対してフルハーネスだと、背中の所と、腿で体重を支えるので、力が分散します。あと、体制が比較的楽です。
といっても鼠径部は体重がかかるので結構痛いですが。
腰ベルトは、実際に落ちたわけじゃないんですが、入社時の講習で体験しました。
今回のフルハーネス講習でもフルハーネスを着けてぶら下がり健康器みたいな物に吊らされました。
そんなところですね。
講習は、IHI技術教習所というところで受けてきました。東京センターの方ですね。
場所は、東西線の東陽町と南砂町のちょうど真ん中くらいにあります。
どっちの駅から歩いてもちょっと遠いです。歩いて10分〜15分くらいでしょうか。
↑建物は風が吹くと揺れる。ちょっと怖い。
周りは工業地帯というか。物流センターとかそういうのが沢山あります。隣はフットサルコートですが。
↑コンビニも歩いて5分以上はかかるから、買っていった方が無難。それか、日曜日意外はお弁当のチケットを朝買えば、お昼に交換出来るので、それを使おう。たしかお弁当は500円。
駐輪場はあまり広くないですが、あります。こちらは無料です。大型バイクも停められると思いますが、ハーレーみたいな凄い大きいのはやめておいた方が良いでしょう。自転車、原付、ビクスクとかはよく見ます。
駐車場も一応あります。これは1000円ぐらいかかるんだっけな。あまり広くないので何人か相乗りするとかでなければ車はやめといたほうが無難です。
講習の内容は、フルハーネス安全帯の種類と使用方法、点検方法、あとは法令とか。
8時30分〜16時30分頃までの講習でした。
15時に一回テストをやりました。テストといっても非常に簡単なものです。
講習を聞いていれば、いや聞いてなくても解ける○×クイズです。
その後の1時間くらいは一応実習ということで、フルハーネス型安全帯を装着してみて吊らされてみます。
なのでジャージとか作業着とかで行くのが無難です。
話は、結構タメになった内容でした。
もちろん、知ってるところも多いのですが、個人的に知らなかったのは、下のショックアブソーバーの話です。
現行の安全帯の中にもショックアブソーバーが新基準/旧基準のものが混在しており、それが今後使えなくなっていくという話。
私がいま使ってる?といってもたま〜に巻く程度ですが、見たら旧基準のショックアブソーバーだったので、買い替えが必要かなと。
新基準だと、第一種ショックアブソーバー、第二種ショックアブソーバーの記載があるみたいです。旧基準はショックアブソーバーとしか記載がないのでダメです。たしか2022年から使えなくなります。
そもそも私のは5年も買い替えていないので、あまり良くないのですが。
ちなみに、資格者証というか、教育修了証はカードタイプです。
フルハーネス等の特別教育に関しては、社内で教育という形でもよろしいのですが、その教育を修了しましたというデータの保管期間は3年と法令で義務付けられています。そのため、最近は紙で管理している所も少ないので大丈夫かと思いますが、3年後消えてしまう恐れがあります。
その時に誰か、「修了証を失くしたので再発行したい」と要望があった場合、会社側で講習記録を破棄していた場合再発行が不可能なんですね。
対して外部機関であれば、データは永年保管(の所が殆ど)なので、失くしてもお金さえ払えば再発行してくれます。あと、その機関が潰れなければ。
↑カードタイプ
同じIHI技術教習所の東京センターで受けた特別教習が他にもあれば統合が出来ます。
↑フルビット教育修了証を目指そう!
※フルビットとは欄の全埋めのこと。
番号の所だけ隠してます。
こんなご時世ですが、頑張っていきましょう。