ゴンドラ特別教育を受けてきました。
というのも、ちょっと仕事で乗る予定がありまして………………
↑グラセフかよ(グランド・セフト・オートIVより)
乗る時はヘルメットと安全帯を付けましょう。
現実では、特にこれと言って乗る予定はないんですけどね。
でも、意外とみんな知らないところでゴンドラに乗っているかもしれません。
例えば、観覧車とか。
↑観覧車のこの部分、ゴンドラと言うでしょ?
あと、舞浜の遊園地とかで乗るでしょ?
↑こういう船。ゴンドラ船っていうでしょ?
それはおいといて………
工事や清掃などの用途に使われるゴンドラに一生のうち1回でも乗る機会がある人はなかなかいないかもしれません。
なので、いい経験になるかなと思い受講しておきました。
基本情報
ゴンドラ講習は、様々な教育機関で行われていますが、私は日本ビソーの開催している講習に参加しました。
日本ビソーは、日本最大手のゴンドラメーカーです。今はゴンドラを扱っていることのメリットを活かし、外装工事等もやっているようですね。
最初、ビソーってなんだ?と思ってたんですけど、かつての会社名が「日本美装」だったんですね。創業50年以上も歴史があり、信頼のおける会社です。
講習費用は9,900円でした。
どこの講習機関も1万円前後でしたから、普通の金額ですね。
いつものIHI技術教習所でも講習は開催されているのですが、開催している候補日が少ないのと、2日かかってしまうというので、やめました。あと、特別教育のカードがいっぱいになってしまって、もう併記できないので、せっかくなら別のところで…という感じです。あと、金額も16,000円くらいだったかな。やっぱり2日だと結構高いね。
開催場所は、日本ビソーの浦安機材センター。
申し込み時に東京地区はココみたいな感じで書かれていました。
浦安は東京じゃないんだよと思いつつもやっぱり1番近かったので、浦安で予約しました。
アクセス的には工業地帯になりますので、IHI技術教習所と比べると良くはありません。
↑こんなとこ。工業地帯なので廻りなんもないよ。コンビニもお昼休憩に歩いていくにはかなりきつい。
※お昼ご飯は、センターで当日の朝に仕出し弁当の予約が出来ました。500円のくせに凄いボリュームでお腹いっぱいになりました。ゴミも出ないし、これを買うのが一番いいかも。
公共交通機関を使うなら、新浦安駅で降りて、そこからバスです。東京ベイシティバスというバスに乗り、「鉄鋼団地入口」というところで降ります。だいたい新浦安駅から乗って10分くらいです。
↑バス停からはめっちゃ近い。それが唯一の救い
私は、原付で行きました。(ホントはダメなんでしょうけど、工業地帯なのでその辺置いといてオッケーな雰囲気はある)国道357号を原付で走るのめっちゃ怖いですよ。スピード帯が違いすぎて、「高速道路かよ!」って。
でも、法律上は走れる。東京港トンネルとレインボーブリッジが50ccの原付では通れないので、その辺だけ少し注意が必要ですね。
受講に際して特に経験などは不要ですが、一応、受講資格は18歳以上となります。
所要日数は1日です。
学科5時間で実技4時間の合計9時間です。
なので、講習開始が8:30とちょい早い…そして、終わりが18:30とちょい遅い…
まぁ、一日で終わるので、頑張りましょう。
8:30開始という事は、8:15分には到着してないとまずいですね。いやー早いよ~。ちょっと行きにくい場所なんでなおさら…
次に、服装についてですが、一応実技がありますので、動きやすい服装が推奨されています。サンダルはNG。クロックスみたいなのもやめておきましょう。
安全靴に作業着がプロっぽくていいんじゃないでしょうか。別になんでもいいですけど。
スニーカーにジャージが無難です。私は、Tシャツに会社の作業着を羽織り、たまたま家に履いてかえっていた安全靴を履いていきました。雨降ってたしバイクに乗るなら防水の安全靴がよろしいのだ。
ゴンドラに乗るときは、ヘルメットと安全帯が必要ですが、それは日本ビソーさんで用意してくれました。ヘルメット用の紙の帽子も用意してくれました。
↑紙の帽子ってこんなの
あとは、軍手をワンセット頂きました。ゴンドラを設置する時にロープを結んだりするのですが、そのときに使用しました。
何ができるようになるんですか?
工事用、清掃用等に用いられるゴンドラを操作できるようになります。
↑こんなのが一般的。
ビルとかでの外壁・窓清掃に使用されていたり、建物診断なんかする時によく使われていますね。
労働安全衛生法の文書を読み解くと、乗ることは無資格でもできるけれど、操作することができないみたいな書き方をしていますね。
まぁ、どちらにしろ乗るなら取っておいた方が間違いはないでしょう。
講習はどんな事をやるの?
講習は、学科と実技どちらも一日に詰め込まれています。ただ、そんな詰め込んでやる内容というほどでもないので、意外とまったり進んでいきました。
法律には、下記の4点について教育しなさいと書かれていますね。
1. ゴンドラに関する知識
2. ゴンドラ操作に必要な電気に関する知識
3. 関係法令
4. 実技(ゴンドラの操作方法・設置方法・基本操作)
それでは、どんな内容をやったか、覚えている程度で書いていきます。
やっぱり眠い学科
朝早かったこともあり、やはり眠い…どうしても眠い…
サヨナラ…(˘ω˘)
↑教科書はこんなのを使用。
まず、ゴンドラに関する知識ですね。
これは、結構聞いていました。
ゴンドラの種類や構造、ゴンドラの部材の名前等について説明がありました。
次に、 ゴンドラ操作に必要な電気に関する知識ですね。
これは、低圧電気取扱特別教育と内容はかなり重複します。
ゴンドラは、電気を使って動くものなので、その取扱い時の注意点や危険性について教育を受けました。
まぁ、私は低圧電気取扱特別教育受けてるし、電気工事士持ってるんで、さすがにここは寝ていいよね……?
…ダメ?
あとは、関係法令ですね。
法令といっても、ゴンドラに関しての特別な法令というのもなく、乗るのに特別教育が必要だとか、そんな程度です。
一応、最後に確認テストがありますが、講習を聞いていれば、なんとなく出そうなところは分かります。
といっても、内容は〇×の正誤問題ですし、内容もかなり一般常識的なものがほとんどですので、合格できると思います。
それに、回答用紙は提出しませんでした。途中うつらうつらしていた私でも100点でしたから、大丈夫です。
乗って見て設置して…意外と楽しかった実技
午前の学科教育が終わったら、昼休憩。
午後から、実技になりました。
結構雨は降っていたのですが、天井があったところなので、濡れずに済みました。
まず、ゴンドラの設置方法について教わりました。
ゴンドラの仮設作業って意外と単純で、「えー…こんなんで大丈夫なんだ…」と心配になるくらいでした。
躯体とかに、ワイヤー結びつけて部材を設置する。ワイヤーを垂らして地上に設置されているゴンドラのモーター部分にワイヤーを挿し入れる。
いろいろ細かい作業は略しましたけど、だいたいこんな感じです。
↑ゴンドラってこんなもんすよ。
建物の縁に取り付けられた”突りょう”や”フック”が落ちないようにロープで固定するんですよ。
ロープの結び方を一通り教わった後に、これらの部材を実際に設置して外して…というのをやってみました。
そのあとは、実際にゴンドラに乗って上昇/下降してみたり。高さ的には最高で4mくらいじゃないかな。高所恐怖症でも大丈夫かって?いや、知らんがな。そういう人は講習受けてゴンドラ乗れるようになっても実務では乗れんやろ。
あとは、ゴンドラのカゴの中で、ブレーカーを落としてみて緊急時の手動運転をやってみたり。ひたすらハンドルを回すという地味な作業です。
実技は、作業自体は大したことないのですが、ゴンドラに乗り込むのが結構大変ですし、安全帯を付けますので、やっぱり作業着とかがベストですかね。
乗れるゴンドラは、3種類用意されていました。
まず、普通のゴンドラ。
↑普通の。上下移動のみ。こんな狭い空間で高層ビルから吊らされると思うとめっちゃ怖い。
↑次は、WENSシステムと呼ばれていて、上部にH鋼が横引きされており、トロリで横移動ができるというもの。掃除とかに便利そう。
↑最後に、チェアタイプ。これめっちゃ怖い。不安定で、上昇してるとクルクル回るし。4mくらい上がったらもう玉ヒュン。これで何十メートルと上がると考えるとめっちゃ怖いと思う。
という感じです。
普段ゴンドラを操作する機会なんてないですから、楽しかったです。
操作自体は、上昇と下降と、横移動できるものは左右。まぁ、それだけですよ。単純明快です。
全部押しボタン(ペンダントスイッチ)で操作します。
↑ペンダントスイッチ。上昇と下降、緊急停止ボタンくらいか。操作はシンプル。横移動出来るものは左右のボタンがつく。
テストもありませんから、のびのびと操作してみましょう。
といっても、上げ下げのみですから、5分もやれば十分堪能した気になるんですけどね。
最後に、工場をサラッと見学させてもらいました。基本はレンタルの拠点なので、整備とかが主なんですが、出荷前の新品のゴンドラもあったりしました。
ゴンドラの最新型は、電池式らしいです。
ゴンドラも電池を積むようになったか…
↑こういうの
意外とデカい。バッテリーだけで100kg近くあるらしい。
これまでのゴンドラは、普通にモーターを動かすための電源が必要でした。どこか仮設の盤があることが条件ですね。
このバッテリー式は、このような電源が確保できなかったりする場合に便利。
しかし、バッテリー自体が結構重いため積載重量も下がってしまう。
しかしながら、ゴンドラ用の電源ケーブルを1本敷設するのも大変ですし、ケーブルが作業中邪魔になる事が多いらしくバッテリー式の需要も結構あるのだそう。
なんか、日本ビソーの宣伝みたいになってしまった。
終わってみての感想など
午後丸々実技だったので、終わってみると、とても短かったように思えます。
これで、私も晴れてゴンドラに乗れるようになったのですが、作業用のゴンドラって傍から乗っている姿を見ているだけでも怖いですよね。風が吹くとよくブラブラと揺れていますし、あんな小さなカゴに入れられ、支えとなっているのがワイヤーだけですよ。
うーん、怖い……
仕事だって割り切って慣れてしまえば何とかなるのかも知れませんけど、乗りなれないうちは
???「ろてぃ君資格あるんでしょ?今度ゴンドラ乗ってやる作業あるから一緒に乗って操作してよ」
とか言われたら、ムリムリと言いたいです。
高所作業車は、地に足が着いていますけど、ゴンドラは吊られているだけですから不安定です。
どっちも落ちたら死ぬんでしょうけど、同じ10mの場所で作業するなら安心感は高所作業車でしょうね。
まぁ、なんにせよやれる事は多い方が絶対に良いので、取得できてよかったと思います。
ちなみに、資格証はペラ紙をラミネートしたもの。まぁ特別教育なんで、こんなもんですよね。
↑カードサイズの紙にラミネートが施されたもの。ちゃちい。
今回はこのくらいにしておきます。