「やっぱつれぇわ」とも言えずに退職してしまった同期の話
同期がまた1人会社を辞めました。
退職代行サービスを利用したと聞いています。
これで同期が"退職代行サービスを利用して"退職したのは5人目です。
実際の退職者はもっと多いですよ?
その中にはもちろん、円満退社した人も居ますけど
「やっぱつれぇわ」
それも言いだせる状況じゃなかったから退職代行サービスを使ったのか………
退職したいと言っても受け入れてくれない上司だったのか……………
誰も助けてくれない現場だった?
プレッシャーで逃げたくなった??
旅をしたくなったとか???
辞めてしまった本当の理由。
それはちょっとわかりません。
本当の理由を知ってるのは、案外退職代行サービスのスタッフだけかもしれませんね。
所詮は第三者だから退職理由を忖度して言わなくてもいいですからね。ホンネの退職理由という貴重な情報を一番持っているのは彼等かもしれません。
退職願や退職届には、殆どの場合「一身上の都合」という文言が形式的に使われています。
「一身上の都合」というイマイチ分からない言い回し。
そんな形式ばった書類は要らないから、
もっと「給料が安いから辞めます」とか、「残業多すぎるんで辞めます」とか!「〇〇課長にパワハラを受けたので辞めます」とか!!「社長の事が大嫌いなので辞めます」とか!!!
そういう理由を退職願に書いて正直に出すというのをスタンダードにすればいいと思う。
それか、逆になんで会社を辞めたのか、辞めて少し落ち着いた頃にでもアンケートを書いてもらえばいいと思う。
その忌憚な意見が会社の環境改善に繋がっていくと思いますけどね。
ちょっと熱く語ってしまいました。
辞めてしまった彼とは、そこそこ仲は良かったのですが、相談も何も無く、いきなりだったので少し驚いています。
まぁ同期に相談なんて今の時代する人は少ないと思いますけどね。
ドラマの中だけですよ。ジッサイ。
あとはなんかもっと大企業に務めていて意識高い人みたいな。
だって同期にそんなプライベートの話なんかしたくないっす。
てか、そもそも退職代行サービスって何よ?というところなので、少し調べてみました。
↑現場猫を模した絵が社会の闇を感じさせる
そんなサービスが必要とされる日本の社会って一体………?
退職代行サービスにも種類があるみたいで、
弁護士がやっている場合とそうでない場合で違いが有るようです。
弁護士が担当する場合、会社との交渉ごとが出来るようになるので、有給休暇の消化や退職の具体的な日程、未払いの残業代の請求の交渉をしてもらうことが出来ます。
対して弁護士では無い場合、退職の意思や書類などを会社とやりとりする仲介役としてしか動けません。
書類を会社まで代行して出しに行くとか、会社からの連絡を代理で受けてくれるとかそういう事しかできません。ただの伝書鳩ですね。
よっぽど未払いの残業代があったり、労働基準法違反の労働を強制されていたり、パワハラされていた、再三退職したい旨を伝えているが認めてくれない。などなど悪質であった場合は弁護士を立てた方が有利です。
というか、そうすべきです。
弁護士を使う利点は、それだけでなく、例えば会社側から、「○月まで退職を待ってほしい」とか、「業務の引き継ぎを行ってから退職してくれないか」という要望が出た場合、代理で交渉してもらうことが出来ます。
また、もし引き継ぎを十分に行わずに退職を行う場合、最悪の場合損害賠償請求などが自分に対して行われる可能性があります。
十分に引き継ぎを行わなかったので、会社に損害を与えた。と。
損害賠償請求が行われた場合、結局弁護士に相談するしかありません。
交渉ごとが出た場合スムーズに行う事ができる。また、トラブルが発生した場合の対処。それが弁護士を使うメリットと言えます。
弁護士を通した方がそういうリスクに対処できますのでオススメかと思います。
会社とのイザコザ抜きで、退職代行サービスを使った方がお得な場面を考えてみました。
例えば、法律上は会社に退職するという意思を退職希望日の2週間前までに言えば良いことになっています。
普通であれば、そこから業務の引き継ぎを行っていき、有給を消化して辞めるのが一般的です。
会社に退職願を出した時点で自分が退職するという事がなんとなく、社内にじわじわ伝わり始めます。もちろん引き継ぎをする時には上司も、
「ろてぃさんが退職するので引き継ぎを受けてくれ」
と誰かに言わなければなりません。
その後の社内の関係について。
辞めると判明した日から、同僚の皆に冷たくあしらわれないか。退職の意思を表明してから1ヶ月ないし2週間の間は上司などにパワハラをされないか。
また、こんなケース。
引き継ぐ業務量が多すぎて新しい会社への転職前に有給休暇を使い切れない。例えば10日や20日残っている場合は、10万くらいにはなりますよね?
退職代行サービス(弁護士ではない場合)の大体の金額は、少し高くても5万円程度です。
弁護士の場合も同じくらいで対処してもらえるのではないでしょうか。
有給を使えないとか、精神的に嫌な状況で2週間働く。
それを考えれば引き継ぎ業務を放りなげて、代行サービスにお金を支払ってやってもらったほうが、精神衛生上よろしいかもしれません。
やはり、円満退社出来るのが一番ですよ。
自分の口で言うのが一番です。
心を病む前に。身体を壊す前に。
「辞めます」
と言えるうちに………