アラサーおにいさんの備忘録

アラサー独身おにいさん(おじさんではない)の雑記です。日々の雑記を書き連ねていきます。趣味は、自動車、バイク、自転車、ゲーム、資格取得などなど!

航空特殊無線技士にチャレンジしてみたよって話

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無線マニアって事ではないのですが、また特殊無線技士の資格です。

第二級陸上特殊無線技士を随分前に受験しました。なんとか受かっていたので、その流れで航空特殊無線技士もいってみるか!と思い、この度受験してみました。

実際、試験問題を見てみると、勉強範囲が被るところが多いですから、特殊無線技士系の資格を一つでも取得した方は他の特殊無線技士の資格を受けてみるといいと思います。

 

第二級陸上特殊無線技士にチャレンジしてみたよって話 - アラサーおにいさんの備忘録

↑第二級陸上特殊無線技士の受験記はこちらから。

 

第二級陸上特殊無線技士 免許申請から届くまでの話 - アラサーおにいさんの備忘録

↑第二級陸上特殊無線技士の免許申請あれこれはこちらから。

 

航空特殊無線技士の試験がちょっと変わってるなと思うのが、「受話」と、「送話」の実技試験があるという点です。

後で詳しく書きますが、「受話」がリスニング試験、「送話」がスピーキング試験といったところでしょうか。

スピーキング的な試験項目があると思うと、少しハードルが高そうに思えますが、実際やってみるとそこまで難しいものでもなかったので、送話試験がネックになっていて受けられていない人がいるならば、この備忘録を読んで、なんとなくイメージを掴んで、そして自信をつけてもらえれば、チャレンジしやすいのかなと思います。

 

何ができるようになるの?

私自身もよくわからないので、法律の文面をどうぞ。

 

航空機(航空運送事業の用に供する航空機を除く。)に施設する無線設備及び航空局(航空交通管制の用に供するものを除く。)の無線設備で次に掲げるものの国内通信のための通信操作(モールス符号による通信操作を除く。)並びにこれらの無線設備(多重無線設備を除く。)の外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものの技術操作空中線電力50W以下の無線設備で25010kHz以上の周波数の電波を使用するもの
航空交通管制用トランスポンダで前号に掲げるもの以外のもの
レーダーで第1号に掲げるもの以外のもの

 

↑以上。

 

とりあえず、航空用の無線(国内用に限る)を使えるようになるということですね。

航空特殊無線技士は、他の特殊無線技士とは違い、級別の種別はありません。

航空用&国内用ってマジで使い所が思いつきません。

ヘリコプターとかならば国内用で十分でしょうか。

報道用とか、国内の消防・救急用とかなら?

飛行機だと、国際線はNGですかね?それとも領空内に入ればOKなんですか?

ちょっとわかりませんが、使える範囲はかなり限られるような感じですね。

 

 

場所は?

あくまで東京エリアの私の場合は、中央区晴海にある、日本無線協会のビルで受験しました。

東京都中央区晴海3丁目3−3

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都営大江戸線勝どき駅が一番近いかな?

 

私は、チャリで行きましたけど、公共交通機関で行くと少し不便なところです。

 

そこの、3階にある部屋で受けました。

私は、数年前にアマチュア無線の試験を受けに来たことがあります。

当時から変わらないボロいビルです。

入り口には、無線従事者試験会場はコチラみたいな矢印が貼られているので、迷うことはないと思います。

 

今回の試験は、人数的には70人〜80人くらいだったと思います。マニアックな試験なのでそこまで大勢は押しかけないのですね。

試験室のキャパは150人くらいはいけそうですが、1人長机1つだったので広々と使えました。

席は自由席でした。

 

ちなみに、狭いですが喫煙スペースもあります。待ち時間はその中で時間潰せます。喫煙者に優しい配慮。

最近は喫煙する方も少ないので、部屋自体は狭いですが、机と椅子が置いてあり、待機部屋&廊下より広々と使えました。

 

 

試験時間は?

 

試験の説明が5分くらい。

受話試験(フォネティックコードの聞き取り)が10分くらい。

※実際の聞き取りは2分程度ですが、準備とか音量の確認、練習とかで10分程度かかりました。

 

次に、法規と無線工学のペーパーテストが1時間。

30分で途中退出できるので、早めに退出出来る人は早く出てしまった方がいいです。試験問題は途中退出でも貰えます。

 

※送話(フォネティックコードを声に出して伝える)試験は、ペーパー試験が終わった人から順番に呼ばれるので、ペーパー試験が遅いと、スピーキングをかなりの時間待つようになっていしまいます。


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↑つまりこういうこと。

 

最後にスピーキング(フォネティックコードを実際に伝える)で、3分程度。

※待ち時間で30分くらいかな?

 

13:00から試験説明など開始して、

受話試験が13:15まで。

ペーパーテストを30分で退出して、13:50

そこから自分の番が呼ばれるまで30分くらい。

14:20くらいから送話試験。

結局、送話試験が終わって、外に出た頃には14:30少し前くらいでした。

 

 

受話試験の流れ


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まずは、受話試験でした。

試験室内で、ひたすらフォネティックコードの単語が流れるCDを聴いて、それをアルファベットに変換して紙に書いていく試験です。

試験前には一応説明があるので大丈夫だと思います。

まず、回答用紙はこんな感じ。


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↑これにひたすら書いていく。

 

どんな感じで進んでいくかというと………

例えば、

アルファー・ブラボー・チャーリー・デルタ・エコー

これで5文字。ここで1秒くらい区切られます。

基本的に次の5文字まで1秒くらいしか間がないので、聴こえた瞬間に書いていきます。

ABCDE

と回答用紙に書きます。

大文字小文字は問われなかったですが、大文字を使うんだったら全部大文字、小文字を使うんだったら全部小文字に統一すること。とは言われました。


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↑こんな感じでひたすら書いていきます。

 

発音はネイティブ感ゼロの日本人感100%の発音なので、十分聞き取れるでしょう。

 

受話試験が終わった段階で、一旦回答用紙が回収されます。

終わってから5秒くらいは猶予がありますが、消しゴムで消して修正する時間も無いので、聴きながら正確に文字を書いていく必要があります。

私は、ちょくちょく書くのが間に合わなくて抜けた文字がありました。

 

コツは、CDの音声は無慈悲にどんどん流れていってしまうので、聞き漏らしたら聞き漏らしたで、すぐに諦めて、次の5文字を余裕を持って待ったほうがいいです。

アルファー・ブラボー・チャーリー・……………・……………

って聞き漏らしてしまったら、もう諦めて、次の5文字に専念したほうがいいです。

 

「戻るべからず」

これ大事。

 

また、書き取れなかった、書き間違えた、で焦ってしまうと、どんどん音声だけ進んでいってしまい、どこから聴いて書けばいいのかわからなくなってしまうので、焦らないこと。

 

「焦るべからず」

これ大事。

 

採点は、100文字あって減点制らしいです。

まぁ、60点以上取れていればいいので、大丈夫でしょう。

誤字が-2点、無記入が-1点らしいです。

適当な文字を書くよりは無記入で出したほうがいいです。

 

 

法規・無線工学(ペーパーテスト)の流れ

受話試験の回答用紙が回収されたあとに、法規と無線工学の問題用紙と回答用紙が配られます。

ただの、4択&マークシート式なので大丈夫でしょう。

 

法規:12問

無線工学:12問

で、合計24問です。

正答率60%以上で合格なので、15問くらい正解していればOK。

私は、自信がある回答が11問しかなかったのですが、大丈夫だと信じています。あと4問くらい合ってるっしょの精神。


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↑なすがままに………いい言葉だよな。

コムケイ、司法試験合格おめでとう。

 

内容的には、過去問やってれば大丈夫だと思います。

陸上特殊無線技士海上特殊無線技士の内容と同じ問題も多く出題されており、どれか勉強したことある人は簡単だと思います。

ただ、やはり“航空”ならではの問題も出題されているので、航空特殊無線技士の過去問はやったほうがいいです。これは、海上・陸上にも言えることですけどね。

 

難しさは、陸上特殊無線技士海上特殊無線技士の2級レベルでしょうか。

陸上特殊無線技士海上特殊無線技士も2級と3級でよく比較されています。「3級受けるなら2級でいい」とよく言われますが、そのとおりで、2級も大して難しくはありません。

多分要領の良い人なら一夜漬けでなんとかなるレベルです。

3級の問題見たことないんでわからないですけど、Fラン大学出身の私でもいけたので2級でぜんぜんオッケーです。ということは航空特殊無線技士も難易度的には一夜漬けでオッケーということです。ま、要領が良ければ………ね。責任は取りません。

 

 

送話試験の流れ

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送話試験は、英語でいうところのスピーキングテストみたいなもんで、実際にアルファベットをフォネティックコードに変換して相手に伝えます。

これも、100点満点からの減点制です。

まず、アルファベットが書かれた紙を渡されます。


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↑こんなやつ。

 

これをフォネティックコードにして読み上げていきます。

100文字書いてありますので、最後までひたすら読みあげていきます。

最初の5文字であれば………

オスカー・ジュリエット・オスカー・ビクター・チャーリー

ここで一区切り。

5文字で1拍置いて読む感じですね。

制限時間は2分間。最後まで読みきれなくても失格にはならず、1文字マイナス1点として引かれていきます。

120秒で100文字あるので、1文字に1秒以上かけられる計算です。

私は、詰まるところもありましたが、最後まで読めました。

ど忘れしたらサッサと飛ばしましょう。悩んで、何文字も時間切れになって減点になるより全然良いです。

ちなみに、言い間違えたら、「訂正します」と言って、2文字以上前から言い直します。

私は、間違えても突っ切りました。

Mをマーマと言ってしまった箇所があったのですが、訂正する時間ももったいないので、突っ切りました。(※正解はMはマイク。Pのパーパに引っ張られてしまった。)

 

ちなみに間違えると1文字あたり-2点、飛ばしたり、時間切れで言えなかった…などは-1点だそうです。

なので、わからないのは適当言うより飛ばしたほうが良いってこと。

 

試験自体の流れとしては、ペーパーテストが終わったら、整理番号の書かれた紙を貰うので、その番号が呼ばれたら、教室に入って試験を受ける感じです。

試験官は4人体制で回しており、私は、28番目だったのですが、待ったのは30分くらいでした。

一人試験自体の制限時間2分で、準備とか移動含めて所要時間は4〜5分。

まぁまぁそんなもんでしょ。

 


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試験は、椅子と長机が用意され、試験官がひとり座っています。

試験官が座っていいと言うまで、座ってはいけません。

座ったら「勝手に座んないで!!」と、怒られました。

たしかに、面接でもそうですよね。常識でした。

これは、品位が欠けてると判断されるのでしょうか。※評価項目に「品位が欠けている-15点」というのがあります。

 

座ったら、受験票を渡して、本人確認を受けます。

渡す受験票は大切にしてください。マジで。

僕の受験票は、トイレ行くときにポケットに丸めて突っ込んでしまい、ちょっとクチャっとなってしまっていました。

そしたら、「受験票は大切にしてください!!」と怒られてしまいました。

これは、品位が欠けて(ry

 

品位云々の話は、たぶんよっぽどの事がない限り大丈夫だと思います。


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↑品位と言う言葉とは正反対であるOMMC姉貴

※OMMCについてはあまりにも下品なので自己責任で調べて下さい。

ちなまに、フォネティックコードで表すと、オスカー・マイク・マイク・チャーリーです。

 

受験票の確認を受けたら、フォネティックコードが書いてある紙を渡され、「はいどうぞ始めてください」って感じで始まります。

自分で「始めます」と「終わります」は言う必要があります。

「始めます」と言ったらストップウォッチでカウント始めますよ。と言っていたのですが、実際は一文字目を読み始めてからでした。

 

無事、最後まで読み終えたら、それで解散になりました。

 

そもそもフォネティックコード覚えるの大変じゃない?

A アルファー

B ブラボー

C チャーリー

D デルタ

E エコー

F フォックストロット

G ゴルフ

H ホテル

I インディア

J ジュリエット

K キロ

L リマ

M マイク

N ノベンバー

O オスカー

P パーパ

Q ケベック

R ロミオ

S シエラ

T タンゴ

U ユニフォーム

V ビクター

W ウイスキー

X エックスレイ

Y ヤンキー

Z ズールー

 

これだけなので、1週間くらいぶつぶつ声に出していれば覚えます。

送話試験は、声に出して相手に伝える試験なので、声に出すのは大事です。

 

ちなみにゲーマーは、アルファー、ブラボー、チャーリー、デルタ、エコーあたりは、無意識に言えるのではないでしょうか。


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バトルフィールドシリーズだと、オンラインのA地点、B地点、C地点とかをアルファ、ブラボー、チャーリーと言っているからです。オンラインやってると嫌になるほど聴きます。

 


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↑あとは、Tのタンゴ。

敵を倒したことを「タンゴ・ダウン」と言います。ターゲットのTです。

これは、ゴーストリコンシリーズなどでよく聴きますか。※画像はゴーストリコンフューチャーソルジャーより。個人的にシリーズの中で一番好きな作品。

 


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↑あと、RのロミオとJのジュリエット。どっちも入ってるねってので覚えられますね。

 

 

覚えにくいのは、Qのケベックとか、Lのリマとか。単語の意味わからんのは覚えにくいですよね。


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ケベックはカナダの州のひとつ

Kではなく、QuebecなのでQ。クェベックみたいな感じ。

 


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↑リマは、ペルーの首都。

綴りは、Lima。発音的にはリィマァって感じ。Rはロミオなので、注意。

 

あとは……そんな数がないので大丈夫だと思います。意外と全部覚えるのに時間かからなかったです。

 

まとめ

ということで、航空特殊無線技士を受けてきた話でした。

航空特殊無線技士は、全国で年間1500人くらいしか受験者数がいません。

陸上特殊無線技士が5000人。それと比較すると、やはり必要とされる職業が少ない&陸特と比べるとマニアックなので少ないですね。

ちなみに、海上特殊無線技士航空特殊無線技士よりちょっと多い2000人前後です。

海上の方が、漁業とか遊覧船とかまだ需要はありそうですね。まぁ、そもそも特殊無線技士という資格自体に需要があるか?というハナシもあるんですが。

 

どちらかというと、航空特殊無線技士は、趣味で受けている人が多い印象です。

高校生くらいの若い方も多かったです。

 

まぁ、人生出来ることが少しでも多いほうが良いですし、知識も多いほうが良いでしょう。

仕事に使う・使わないに関わらず、この無線というものが超超超一般的になってる時代、その原理に触れてみるのもいいかもしれません。

 

受かったかどうかは11月に分かるみたいです。

 

今回はこのくらいにしておきます。