アラサーおにいさんの備忘録

アラサー独身おにいさん(おじさんではない)の雑記です。日々の雑記を書き連ねていきます。趣味は、自動車、バイク、自転車、ゲーム、資格取得などなど!

1級土木施工管理技士の実地試験のアップを始めようかって話③【施工経験記述編】

ということで、試験まで時間ないので、即興で考えました。

施工管理技士試験の第一問目にはだかる、最大の得点源であり、書けないと確実に落ちるという、施工経験記述問題。

建築、電気、管、造園など…様々な種類の施工管理技士試験がありますが、どの試験も一問目は、この施工経験記述の問題が出題されます。

問われる内容については、ぶっちゃけ1級も2級も大して変わりません。

 

過去問の解析とテーマ予測

では、実際の試験問題を見てみましょう。

 

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↑令和元年度の試験問題。

主に問題となるのは、設問2の方です。設問1は工事概要について書くだけです。

この時のテーマは、「品質管理」について問われています。

このテーマが変わります。ただ、ある程度決まったテーマです。

そのテーマとは?

「品質管理」「安全管理」「工程管理」この3項目についてです。

といっても、新問とか出る可能性もありますし、その場合はどうしようもない。

 

問題文自体は、変わらないんですよ。

①具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

②技術的課題を解決するために検討した項目と、検討理由及び検討内容

③上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

この3点は、安全管理だろうと、品質管理だろうと変わりありません。

では、過去出題されたテーマについて、調べてみました。

テーマの横に合格率を書いておきます。

令和2年度「品質管理」31.0%

令和元年度「品質管理」45.3%

平成30年度「品質管理」34.5%

平成29年度「安全管理」30.0%

平成28年度「安全管理」36.7%

平成27年度「品質管理」37.3%

平成26年度「安全管理」39.5%

平成25年度「品質管理」35.3%

平成24年度「工程管理」34.6%

平成23年度「安全管理」20.8%

平成22年度「当初計画と気象,地質,地下水・湧水などの自然的な施工条件が異なったことにより行った品質管理   」18.5%

 

平成22年度は、もう長くて分からんですね。これは…うーん除外。

ここ10年は、「安全管理」と「品質管理」で回しているようですね。「工程管理」はなんとなくイレギュラー感ありますね。

※あくまで1級土木の場合はですよ?他の試験はまた他の試験で調べる必要があります。

 

流れが変わったのは、まず、平成23年度から。平成22年度の長ったらしく、かなり限定された状況での作文ではなく、書ける内容について幅が出て、易化したといえるのではないでしょうか。おそらく、この辺りから技術者不足が騒がれてきた頃じゃないかなと思います。合格率を見ても、平成24年度から易化しており、合格率も上がっています。平成23年度は様子見かな?でも、平成22年度よりは上がっているので、やはり易化したのでしょう。

 

第二回目の変革は、平成27年度でしょうか。「安全管理」の次は「工程管理」が来るだろうと考えていた諸兄方の振り落としが行われました。実際は「品質管理」となりました。実際に2%ほど合格率は落ちています。ただ、大体の人は「工程管理」と「品質管理」の2つは考えてきていたはずなので、そこまで下がらなかったのだと思います。

 

そして、第三回目の変革は平成29年度です。「安全管理」→「工程管理」→「品質管理」とローテーションをしていたのですが、いきなりの2年連続「安全管理」となりました。工程管理で作文を考えてきていた諸兄方の振り落としに成功しました。おかげさまで合格率は、30%まで低下。これまで、2年連続で同じテーマでの出題が無いという固定観念が崩れ、「工程管理」か「品質管理」しか考えていなかった受験生の給与アップを先延ばしすることに成功しました。

 

そして、ここからはもう流れが読めません。「安全管理」→「安全管理」ときたら、次は「品質管理」→「品質管理」か?という事で、令和頑年度までは進みました。そして、令和2年度に流石に「品質管理」を3年連続出さないだろうと高を括っていた私が、振り落とされたわけです。合格率を見ても、着実に上がってきています。令和元年度は、45.3%という非常に高い合格率が出ています。その反発でしょうか。予想されることを悔しがったのでしょうか。「どうせ令和2年度は安全か、対抗馬で工程が出るくらいだろ」という予想を崩してきたのです。

そのせいで、これまで35%前後をうろうろしていた合格率が31%まで下落しました。

実際は、他の施工管理技士試験と重なってしまった人も多いのではないかと思いますが。

令和2年度試験は、コロナウィルスの影響で、施工管理技士の試験時期がずれてしまい、午前は管工事施工管理技士を受け、午後に土木工事施工管理技士を受ける..…など、なかなかハードな1日となりました。

なので、もともとどちらか一方を捨てていた人も多かったのではないでしょうか。

私もその一人で、“二兎追うものは一兎も得ず”と言うじゃないですか。なので管工事施工管理技士を本命にし、土木は片手間レベルでしか勉強しませんでした。

それに加え、3年連続の「品質管理」。もうこれは流石に心が折れました。

 

という事で、今年は、一応3つ考えておこうと思います。

本命「安全管理」

対抗「工程管理」

大穴「品質管理」

品質管理4年連続は無いやろ~…あれ、これもしかしてフラグですか?でもみんなそう考えるでしょ?

 

よく参考書に書かれている事

まぁ、最低限のルールですね。

  1. 誤字脱字はNG。漢字のミスなどは無いように。どうしても思い出せなかったり、うろ覚えの場合は無理せずに言い換えしてしまう。
  2. 読める文字で書く。枠外にはみ出さない。
  3. 語尾を統一する。論文みたいに「○○である。であった。と考えた。」とか。

 

3は、別に統一されていないから減点とかそういうのはないでしょうが、採点する人の心象でしょうね。

これ、意外と解答欄が狭いので、芯がつぶれると読みにくくなってくるんですよね。個人的には、クルトガがおすすめですよ。

 

Re.ゼロから始める施工経験記述

という事で、本題に入っていこうと思います。

1年ぶりの死に戻りですね。この時期がやってくると昂ります(大嘘)。というかツーリングシーズンなのに勉強とかテンション萎えます。

んで、今回は、あまり土木工事やったことのない方や、発注者側で工事を丸投げして「よくわかんね」って人に向けて書いていこうと思います。

まぁ、そんな人が1級施工管理技士を名乗るのもちゃんちゃらおかしい話なんですけどね。

とりあえず、敵情視察。解答欄を見てみましょう。他の施工管理技士試験と比べると、結構書く欄広いんですよ。

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↑これが解答欄。どれも、そこそこ書く欄広い。ということは、結構な長文が求められる。10行くらい。これを埋めるの結構キツイんですよね。文字大きめに書くしかない。

 

 

設問1について考える。

設問1については、自分が施工した工事概要について記載する問題ですね。まぁ、これは大丈夫じゃないでしょうか。

書く内容については、下記の7点についてです。

 

①工事名

→そのまんまを書けばいいんじゃないですかね。どうしても思い浮かなければ、国土交通省の土木工事の名前をまねて書けばいいんじゃないですかね。防衛省とかも多く出しているイメージですね。基地広いですからね。

あくまで例です。さっき発注の見通しに書かれていました。工事名称と

東立川(3)給水施設新設等土木工事/防衛省北関東防衛局

木更津(3)整備格納庫新設土木工事/防衛省北関東防衛局

とかですかね。

中には、

東京学芸大学小金井団地基幹整備(排水管補修)工事/国立大学法人東京学芸大学

福井大学(文京)ライフライン再生(給排水設備)Ⅱ工事/国立大学法人福井大学

これは、土木工事でも、管工事でもカウントできます。発注者側が公告時にそう言っているのでそうなのでしょう。土木工事、管工事、どちらか一方でも建設業許可を持っていれば入札に参加できます。特にこういう排水管とか、埋設されている給排水やガス管の改修などは工種が非常にあいまいなところもあります。管工事や電気工事メインの方は、こうい案件を参考にして書いていきましょう。

 

②発注者名

→大体土木工事って国か自治体、又は道路公団か鉄道会社等が発注元じゃないかなと思います。下請ならゼネコン。実際に施工していたか確認の電話がいくとか噂がありますが…○○社の○○さんという方が○○という工事に従事されていましたでしょうか。って確認取るの?いや、そうはならんやろ。たぶん。心配せずに、好きなところ書けばいいと思います。建築工事で個人邸だと発注者が個人名なので書いていいか迷いますけどね。

 

③工事場所

→普通に住所書いとけばいいと思います。できれば番地まで。

 

④工期

→施工量に対しあまり短いと怪しいので、長めにとっておくほうがいいと思います。

現場状況まで詳細には記載しないですから、長めの方がいいです。この辺はなかなか設定が難しい。表記に関しては西暦でも和暦でもどっちでもいいっぽいです。

 

⑤主な工種

→好きな工種書いてください。ただ、設問2に波及するので、設問2で答える内容によって変えた方が良いと思います。

どんな工種があるかというと…

土工、コンクリート工、暗渠排水工、掘削工、法面工、側溝敷設工、擁壁工、舗装工、路盤工、舗装工、築堤工、掘削工、浚渫工、護岸工、特殊堤工、根固工、水制工、水路工、堤防地盤処理工、河川構造物グラウト工、護岸工、樋門工、水門工、サイフォン工、床止工、防音壁工、堤防工、突堤工、離岸堤工、消波根固工、海岸擁壁工

などなど。

 

⑥施工量

→工事の施工量ですね。掘削を何㎥やったかとか、コンクリートを何㎥打設したとか、どんな大きさのボックスカルバートをどのくらい施工したかとか。排水や雨水配管でいえば、排水管を何m施工したとかですね。排水管の場合は、管種や口径も書いておきたいところです。

 

⑦工事現場における施工管理上のあなたの立場

→現場代理人、主任技術者、担当技術者、現場監督、現場主任。これ以外はやめた方が良いと思います。ここで監理技術者と書いてしまうと、「キミ、資格持ってんの?」ってなりますね。監理技術者はやめましょう。というか変に疑われそうなことはやめておきましょう。

 

設問2について考える。

この問は、一番最初に話した通り「安全管理」、「品質管理」、「工程管理」のどれかが出題される”であろう”という問題です。

先ほども書いた通り、本命が安全管理、対抗が品質管理、大穴が工程管理ってところでしょうか。

それ以外出たら、もう受けません。いや、その可能性も十分あるかもしれません。環境保全対策とか、建築副産物及び建設発生土の処理についてとか。

もう、この辺は参考書見たりして、例文を見て自分の現場に当てはめるしかないんですよね。というか、変なこと書いて減点くらうより、参考書べースにしたほうが得点できる気がするんですよね。

とりあえず、私の回答メモを残します。

 

私の回答メモ

①工事名

○○○○地区雨水排水整備工事

②発注者名

国土交通省○○整備局

③工事場所

埼玉県○○市○○

④工期

2020年5月1日~2021年7月30日

⑤主な工種

管渠工

⑥施工量

雨水本管(推進用鉄筋コンクリート管φ2200mm)120m(土圧式推進工法)

雨水管(VU:φ200mm~φ400mm,HP:φ600mm~φ1000mm) 合計580m(開削工法)

雨水桝 15箇所

雨水人孔 31箇所

管清掃、管路掘削埋戻、舗装撤去復旧

⑦工事現場における施工管理上のあなたの立場

主任技術者

 

配管700mで1年ちょい。まぁそんなところかなぁと思いますけど。あくまで参考に。土木施工管理技士は、請負金額を書く欄が無いですね。書くとめんどいですからね。ちなみに、概算で出すと、だいたいこれで1億くらいだと思いますよ。しらんけど。

 

 

設問2について考える。

この問は、一番最初に話した通り「安全管理」、「品質管理」、「工程管理」のどれかが出題される”であろう”という問題です。

先ほども書いた通り、本命が安全管理、対抗が品質管理、大穴が工程管理ってところでしょうか。

それ以外出たら、もう受けません。いや、その可能性も十分あるかもしれません。環境保全対策とか、建築副産物及び建設発生土の処理についてとか。

もう、この辺は参考書見たりして、例文を見て自分の現場に当てはめるしかないんですよね。とりあえず、私の回答メモを残します。

 

私の回答メモ

安全管理について

①具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

→本工事は厚木航空基地内にて、燃料地区の整備場、格納庫、給油施設等の新設に伴う雨水配管を合計700m新設する工事であった。

施工にあたり、基地近傍の○○川近くの低地箇所において、地下水位が高い箇所があり、掘削時の地山の崩壊が予測された。そのため、管路掘削時及び、配管施行時において、地山の崩壊による労災事故に留意し施行を行った。

 

②技術的課題を解決するために検討した項目と、検討理由及び検討内容

→地形的に凹部になっている箇所の地質調査を行った。その結果、地下水位が高くボイリングが発生しやすい状況であると予想されたため、ボイリングの防止について留意を行った。ウェルポイント工法で地下水位を低下させ、所定の深さまでの掘削を安全に行えるようにすることを検討した。併せて、掘削底面にはセメント安定処理を行い、掘削底面を安定させることを検討した。

③上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

→ボイリングの防止策として、地下水位の高い箇所を掘削する際は、幅80cmの鋼矢板を圧入し、2m感覚でウェルポイントを挿入した。また、掘削底面の安定処理とした、配管敷設前にセメント固化材をバックホウにて混合し、安定処理を行い、配管敷設時の地盤を安定させ、労働災害の防止できた。ウェルポイント工法と安定処理工法を併用したことで、鋼矢板のたわみもなくなり、掘削底面もかなり安定していた。

 

品質管理について

①具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

→本工事は厚木航空基地内にて、燃料地区の整備場、格納庫、給油施設等の新設に伴う雨水配管を合計700m新設する工事であった。

地質調査の結果、地下水位が高く、路床が軟弱化していた。施工にあたり、地下水位の路床を仕様書に記載されているCBR6以上に改良することが必要となった。そのため、路床の品質を確保する施工方法を課題とした。

②技術的課題を解決するために検討した項目と、検討理由及び検討内容

→路床の地下水位が路床面より20cmと近接しており、路床の軟化の原因であった。このため、路床下に地下水位を低下するための横断地下排水工を設置するように検討した。また、消石灰量を定めるため、混合機会により試験配合で定めた石灰量を混合し、締固め路床の締固め度を確保するように検討した。

③上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

→路床下にφ100mmの有孔管で横断地下排水工を敷設し、地下水位を低下させた後、路床上に消石灰6パーセントを散布し、散水を行った。大型スタビライザで混合、タイヤローラーで転圧を行い、締固め度92%以上を確保した。このことで自然的な施工条件の変化に対応し、路床の品質を確保した。

 

工程管理について

①具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

→本工事は厚木航空基地内にて、雨水配管を合計700m新設する工事であった。

施工にあたり、地中障害物が多く埋設されており、その調査及び撤去作業、感染症蔓延による基地内への入場制限(工事の一時中断)により、着工当初の工程より、20日間の遅れが発生した。そのため、工事の一時中断中に、最小人数で地質調査を行い、問題点の洗い出しを行い、事前準備や計画の変更を行い、遅れを取り戻す必要があった。

②技術的課題を解決するために検討した項目と、検討理由及び検討内容

→工期短縮のために、監督官と協議を行い、2工区の同時進行および、1工区の準備工事を行なう計画に変更し、1日の施工量を増やし、対応を行った。埋設物の調査を行っている間は、工区分けを行った他の箇所の増員を行うなど作業員配置についても効率的に施工できるよう検討を行った。また、地質調査の結果、基地近傍にある引地川の近くは地下水位が高く、軟弱地盤であったが、ウェルポイント工法と、早期施工が可能なセメント安定工法を併用する事を検討した。

③上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

感染症蔓延防止による基地イベントの中止などもあり、2つの工区+1工区の準備工事により、1日の施行量を増加させる事に成功した。作業員に関しても、事前に計画の周知徹底、工程の検討及び確認を十分に行ったため、人員確保ができた。

軟弱地盤への対策として行ったセメント安定処理工法に関しても、工区分けにより配管敷設前に地盤を十分に安定させることができ、スムーズに次工程に臨む事が出来た。また、安全性も上がり、労働災害防止にも寄与した。

 

こんなことかな。

とりあえず、出来合いの作文で間に合わせた感がありますが、赦して。。。

 

これを、この時間から頭に叩き込んでいこうと思いますわ。

 

今回はこのくらいにしておきます。