↑ジャルムスプラッシュ。
クレテックタバコの代表格であるジャルムシリーズの中の1つ。
ちょっと前にタバコの話をしたら、ガラムが吸いたいなぁ…無性に吸いたいなぁ…これはもう我慢できんなぁ………
そう思った私は、渋谷道玄坂にあるシンコウ商事に足を運ぶ。
↑ヤマダ電機の裏にあるシンコウ商事。店員は無愛想だが品ぞろえはとても良い。
別に店員の質を気にする店ではないと思うので、私は気にしたことが無い。
ガラム(メンソール)はもちろん購入したのですが、 それとプラスしてまた別のクレテックタバコを・・・
そもそも“クレテックタバコ”とはなんなのかというと。
タバコ葉以外にクローブ(丁子)や香料を加えたタバコ。 純粋なタバコ葉だけのものとは違います。
もっと詳しく知りたい人は、Wikipediaにあるので、 URLを貼っておきます。
はい。丸投げ。
クレテックタバコの特徴は・・・
香りが特徴的
まるでお香のようなアジアンでスパイシーな香り。着香もされていますが、バナナやジャックフルーツ、シナモン等の香り。
ケミカル的な着香ではなく、かなり自然な感じで、すごいオーガニック感ある。
クローブ自体も特徴的な香りで、「これと似ている!」と表現するのはとても難しい。
インドのミルクティーであるチャイなどにも入っている。
↑チャイに含まれるスパイス達。
確かにチャイも火をつける前のクレテックタバコみたいな香りがする気がする。
煙自体に味がついているのかと錯覚するほど甘ったるい香りがしますが、嫌味な感じではなくて、本当に自然なスパイスとフルーツ、そして薬草のような香り。
昨今流行りのカプセルを潰して香りをつけるケミカル感MAXの香りを楽しむやつとは全く違う。
もともと喘息を治療するためにクローブの中に含まれている成分を肺の中まで運ぶためにタバコという形をとった…との事。
そういった開発ストーリーを聞くと、確かに薬草のにおいがするのも納得だ。
ガラナとかドクターペッパー好きな人は、クローブタバコはドンピシャに好きだと思う。
そもそもドクターペッパーにもクローブが入っているそうだ。公式では原料非公開なので想定ではあるけれども。
私は特徴的すぎる&めちゃくちゃ強い香りのおかげで、会社の近くの居酒屋では出入り禁止になった。
このご時世、喫煙者は肩身が狭いというのに、喫煙者にも迫害されるというカルマを背負ったタバコ。
そんな奴らは強烈なにおいと爆煙で蹴散らしてやるといい。
吸っているときに丁子がハジケる
吸っていると、パチパチと音を立てて火花を散らす。
その原因はクローブにあって、燃えると弾けるのだ。
気を付けないと服に火花が飛んで穴が明くらしい。私はそこまで激しいのは、経験したことありませんが。
このパチパチという音、そして火花のビジュアル、ハジケた衝撃で灰が舞うその様子は、 エンターテインメント性すら感じさせる。
吸っておいしい、見て楽しい、聴いて楽しい。最高か。
総じてタール値が異常に高い
オリジナルのガラムやジャルムはタール値30mgとか40mgくらいですね。
銘柄によっては16mgとかくらいのもありますが、それでも普通のタバコからしたら高い方。
でも吸ってみるとそうでもない。個人的にはタバコ葉100%でタール値21mgのロングピースとかの方が吸っていて重く感じる。
もともとは薬として開発されたとはいうものの、このタール値のタバコを根元まで肺まで吸い込んで吸うのは流石に健康に悪そう。
このタール値の高さがネックになって吸えない、吸いたくないって人は少なからずいると思う。
巻いてある紙が汚い
衛生的に汚いという事ではない。 クローブから油が染み出してくるので、巻紙に油シミができてしまうのだ。
見た目は一般的なタバコに比べると粗雑で手作り感すら感じる。でもそこがワイルドでかっこいい。
シュッとして綺麗な紙で巻かれたパーラメントとは正反対である。
ガラムとジャルムどっちがうまい?
シンコウ商事に置いてあるタバコでは、ガラム、ジャルム、ジョマあたりがクレテックタバコになりますか。
手巻き用の葉っぱでクローブが混ざっているDJMIXがありましたけど、手巻きはめんどいのでNG。
ジョマはどうしても食指が伸びない。
やはり、クレテックタバコの王道をいくならば、ガラム・ ジャルムの2択ではないでしょうか。
↑ガラム
VS
↑ジャルム
総合的にはガラムがうまい。個人的にはね。
↑たしかにうまい。個人的に落ち着く香り。
だけどジャルムがガラムの劣化版ということでは全然なくて、ジャルムが勝っているところもある。
これは後でジャルムスプラッシュの項で書きますね。
ガラムのスーリヤ、ジャルムのスーパーが各々の一番メジャーな(オリジナル的な)銘柄です。その2つを比べるとその違いはよく分かります。
ジャルムの方が、タバコ感が感じられます。クローブのパチパチとはじける感じもガラムと比べるとおとなしめです。丁子油もガラムほど染み出していません。
丁子の配合がガラムより少ないんです。
対して、ガラムは派手派手です。
クローブも弾けまくり、油も染み出してワイルド。
例えるなら
ガラムがチェイサーならジャルムはクレスタ。
ガラムがロレックスならジャルムはIWC。
よく分からないね。すまない。
タバコが好きな方で気分転換に吸うならジャルム。
たばこ離れした暴力的な火花・ 音、香りを楽しみたいのならばガラムの方が合うかなぁと私は思います。
ジャルムスプラッシュはどうなの?
では、今回購入したジャルム スプラッシュはどうなんでしょうか。
上でも書きましたが、ジャルムにはジャルムスーパーと呼ばれるオリジナル的なものがあります。
それからいろいろ派生して、スプラッシュ、バリハイ、メンソール、ブラック等の銘柄が展開されています。
どこかで聞いた話だと、「メンソールとブラックのフレーバー以外は、違うのはタール値だけ」という話。
オリジナルのスーパーが44mg、バリハイが22mg、スプラッシュが14mg。
特に着香の強さやフレーバーの違いがあるわけではない。らしい…
ガラムもヌサンタラとかシグネチャーとかありますけど、ライト・ スーパーライトのようなタール値違いのバリエーションらしいです 。
もちろん口に入ってくる煙の濃さが違えば香りや味も違ってくるものでしょうけどね。
名前的には、なんかフルーツフレーバーなどの着香が強くなってそうですけど、そんなことはまったくございません。
そして、スプラッシュと、いかにもメンソール的な名前がついていますが、メンソールではまったくございません。
ジャルムらしく、そこまでクローブが弾ける感じもない。
パチパチ………という音はしますが、そこまで大きな音ではない。
ゆっくり吸えば甘い香りが鼻に抜ける。
バナナを少し放っておくと黒くなるでしょ。
その時のバナナの匂いを感じる。
↑こんなバナナ
スパイス、甘ったるいフルーツ等のにおいの奥にアルコール………ブランデーのような香りを感じる。
ガラムに勝っているところは、実はこのフルーツとかの着香。これは素晴らしい。ガラムには無い香り。
ゆっくりちびちび吸って煙をフゥーっと吐いた時に口の中に残る甘ったるい南国のフルーツ感は、ジャルムの圧勝だ。
↑ジャルムにはジャルムの良さがある。
ガラムの劣化版では決して無いのだ。
インドネシアとかの海岸で、東南アジアの生暖かい海風、潮のムワッとしたにおいを全身で感じながら吸いたい…そんなタバコ。
↑こんな所でクレテックタバコをふかしたい
同じ海でも冬のお台場とかで吸うには少しイメージが違う。でも海辺で吸うと美味しく感じてしまうのは何故だろう。京浜島で吸ってもうまい。
たぶん、スイカに塩をかけて食べると甘く感じるのと同じ理論だと思う。
知らんけど。
クレテックタバコの香りや味をレビューするのは非常に難しいです 。似てるものが無いし、 こればかりは吸ってみて欲しいとしか言いようがありません。
ただ、甘くて香ばしい。スパイシー。それだけは言えます。
タバコ版チャイのような感じです。チャイもミルクティーですけど、 めちゃくちゃスパイシーですよね。
故に好き嫌いがわかれる。
他のジャルムスプラッシュのレビューを見ると、ガラムよりおとなしいとか、 ジェントルだとか言われてますけど、まぁその通りだと思います。
確かにガラムをイメージしてジャルムを吸ってしまうと、 少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ガラムの方がスパイシーさも丁子の配合も濃い。
その反面、タバコ感があるのはジャルムで、ガラムほどくどくない。丁子も少ないのでパチパチは少ない。
そういうところからジェントルだとか、おとなしいとか………そういうレビューになるのだと思います。
ただ、おとなしいからといってただただ負けている訳では無い。先程も書いた通り、フルーツの熟した甘い香りはジャルムに軍配が上がる。
私的にはガラム推しですが、ガラムを吸っている時にジャルムのフルーティ感が恋しくなるのもまた事実。
どちらも一長一短です。
今回吸ったスプラッシュは、タール値的にかなりライトな部類になりますので、オリジナルのジャルムスーパーの44mgとかそんな高タール値を恐れて手に取れなかった人に、クレテックタバコの第一歩としてオススメできると思います。(そもそもクレテックタバコでタール値を語るとかナンセンスな気もしますが)
香りはやはり好き嫌いがハッキリ別れると思いますが、本数も12本なので、お試しにいかがでしょうか。
それにガラムよりタバコらしいっちゃらしいので、タバコをいつもいつも吸っている人はジャルムの方が馴染みやすいかもしれません。
一度吸ってみてください。
クレテックタバコ、オススメですよ。
今日はこのくらいにしておきます。