神田川JET GIRLS
お盆休みは雨降ってましたし、特に出かける用は無かったので、ゲームを何本か嗜むことにしました。
連休前にブックオフで買い込んだゲームの中の1本。
レースゲームをやりたくてやりたくて、買ったのがこれ。アクションゲームのところに陳列されていましたが。
↑神田川JET GIRLS。だいたい中古で2000円くらいだった。2020年1月発売された作品でした。
このソフトを見て思ったのが、最近マリンスポーツというか、ボートレースのゲームって無いなぁ…と。
昔は、64のウェーブレース64とか…
↑ウェーブレース64。Kawasakiから技術提供を受けていたくらいガチだった。
ウェーブレースは、任天堂のゲームにしては意外にも硬派なゲームで面白いんですよ。画面分割で対戦した記憶はあるが、友達とやった記憶は無い。たぶん父親とやったと思う。
あとは、初代プレイステーションで発売されたQボートとかありました。
↑Qボート。くっそ難しい記憶しかない。当時、チョロQのゲームが好きでその流れで買ってもらったが、難しすぎてダメだった。
マイナー過ぎて情報も少ないねこれ。
まぁ、調べる人も居ないでしょうね。
昔からボートを題材にしたレースゲームってマイナーで少なかったのですが、令和3年でもなかなか無いものですね。
グラセフオンラインのボートレースで十分ですしおすし。
ということで、前置きはこのくらいにして、本題に入っていきます。
美少女がわちゃわちゃするゲームを作っている人が居たんだ
お店でこのゲームソフトを手に取ったとしましょう。上記のパッケージを見て、その次に見るのはやはり裏面でしょう。
↑これが裏面。原色ばっかで目が痛い。
やっぱパッケージ版よな。私は店舗でパッケージを手に取って選びたいんですよね。
このパッケージを見て、このゲームが意外と硬派なレースゲームであると思って買う人は少ないでしょうそうでしょう。
だって、開発のMarvelous、この原色バリバリのパッケージデザイン………そして美少女…………
思い浮かぶのは高木謙一郎氏の顔………
↑爆乳プロデューサー(笑)こと高木謙一郎氏。
こういう萎える画像も入れとかないとね。
彼は閃乱カグラシリーズで有名になりましたね。
閃乱カグラシリーズといえば、アニメ調の美少女達による無双系のアクションゲームです。中でも脱衣であったり衣装破壊という表現によるちょっとセンシティブなゲームというのが特徴です。
ゲームとしては、全体的に明るくて陽気な雰囲気で、アクションゲームとしても比較的シンプルに作られているため遊びやすい作品です。
でも、世間の評価はね………
高木氏が作るゲーム-センシティブ表現=0
と言われています。つまり、エロを抜いたら何も残らないということ。いや〜手厳しいですね。
じゃあ、今作「神田川JET GIRLS」でも、もちろんセンシティブな脱衣や衣装破壊はあるんだよね?(盛大な前フリ)
どんなゲームなんですか?
さて、今回の「神田川JET GIRLS」ですが、どうせ閃乱カグラと似たような美少女!水着!脱衣!おっぱい!なゲームでしょ?と考えている諸兄が居るとしたらそれは大きな間違いである。
このゲーム、脱衣もしないし衣装破壊も無いし基本はジェットスキーに乗った女の子の背中しか見ないし。閃乱カグラほどおっぱいがプルプルするわけでもない。
↑基本はずっとこんな感じ。視点変更も出来ないから女子は背中で語れって感じ。
つまり、これはセクシー系に振ったゲームでは無いのだ。
もちろん、使用するキャラクターを自分の好きなようにコスチュームを変えたりアクセサリーを付けたりというのは出来ます。閃乱カグラシリーズ程ではないですけどね。
↑髪型&髪色、コスチューム、アクセサリ等は変えられる。
閃乱カグラシリーズをイメージして購入すると、ちょっと拍子抜けするかもしれない。
「今回は随分抑えてきたな」と。
確かに、閃乱カグラシリーズほどのあからさまなセンシティブ表現が無いのでアッサリ感が強くちょっと寂しい感じはありますね。
ゲーム自体もかなりアッサリしているので高木氏が作りたかったのはホントにこんな“抑えられた”ゲームなのか?と心配になるほど。
先程の式を思い出してみよう。
高木氏が作るゲーム-センシティブ表現=0
ディスる気はないですけど、そういうこと。
キャラデザインは鳴子ハナハル……???
これはセンシティブ過ぎる。これはアリだな。
↑なお、キャラは可愛い
舞台とかマシンとかは?
女の子が2人1組でジェットマシンに乗りレースします。そのスポーツの名前をジェットレースという。まんまやな。
ジェットマシンとは?
つまり、ジェットスキー、マリンジェット、シードゥ、ウェーブランナー、水上バイク、パーソナルウォータークラフト、PWCとかそういうの。
※ジェットスキーはKAWASAKI、マリンジェット&ウェーブランナーはYAMAHA、シードゥはBRPの商標だから、テレビでは水上バイクとか呼ばれますね。
↑ジェットマシン。チームによってデザインは様々。色は変えられる。
といった具合なので、アクションゲームというより、レースゲームといった方が良い。
ゲーム屋さんでアクションゲームの棚に並んでいたら、こっそりレースゲームの棚に並び替えておいてあげよう。
それで、このジェットレースというのが、この世界に於いてはかなりメジャーなスポーツなのだそう。あの神田川も綺麗にしちまうほどのね。
↑Wikipediaの画像だと綺麗に見えるが、なんかいつも茶色と緑のイメージある。
↑舞台は浅草とか日本橋とか秋葉原とか神田川流域をイメージしたコース。
キャラは全員高校生。しかも女子。
このジェットマシンというのは美少女しか乗れないんですか?女の子しか乗れないという設定は個人的にあのアニメを思い出します。
↑インフィニット・ストラトスとかいうハーレムラノベ。アニメもあった。
私はオルコッ党でした。
※IS(インフィニット・ストラトス)に登場するヒロインの1人、セシリア・オルコットを愛してやまない同士によって結成された党との事(ピクシブ百科事典より引用)
↑かわいい。
つまりは、センシティブ無しの味の薄いレースゲームってコト…?
一言で言うとその通りである。
このゲームのストーリーとしては、ジェットレースの大会が開かれるので優勝出来るように頑張ろうって話。シンプルで王道。非常にわかりやすい。
女の子たちは、ジェッターとシューターという役割に別れます。
ジェッターはいわゆる運転する係。
シューターというのが、ジェッターの後ろに乗って、他のチームを妨害する係。
↑つまりはこゆこと。おわかり?
↑この光景どっかで見たぞ?プレイしているとこんな感じなので閃乱カグラのようなセクシーさは無い。
その姿はなんとなく、マリオカートダブルダッシュを彷彿とさせる。
↑似てる。
2人1組でワンチームなのはマリオカートダブルダッシュと同じ。そして、アイテムを取って攻撃出来ると言う点もちょっとマリオカートぽい。
操作は1人で行うので、レース中は忙しい。
でも、ぶっちゃけ普通にプレイしているとぶっちぎりで1位になれるのでシューターのお世話になることはほとんど無い。
↑???「打たないシューターはただのバラストよ!!」
???「なんですってぇ!?」
難易度は無いに等しい。ジェットマシンをチューニングしないとか、縛りを自分に課さないと簡単すぎてやりごたえがないくらい。
操作性はそこまで悪くは無いと思いました。人にもよりますけどね。減速、ブースト、船首の上げ下げ、ドリフトで調整して上手く曲がる技術は必要になる。意外と脳死アクセルベタ踏みでは曲がれないという点はレースゲームとして面白いかなと思いました。
多分、オンラインとかでやれば、コーナリングで差がついて面白くなるのではないでしょうか。
↑必殺技的なものもある。これは赤甲羅×3みたいな。
このゲーム、ブーストも出来るし、ドリフトと、ドリフトブーストというマリオカートと似たシステムもある。ドリフトが上手くできればちょっと楽しい。船首の上げ下げでスピードが出たり、旋回性能が上がったり、等のシステムもしっかり盛り込んであったりする。
ジャンプ台でポージングをキメるとちょっとスピードとか旋回性能が上がる。
↑あと、ちょっと幸せな気分になれるかも
ゲームのボリュームはいかに?
ゲーム自体のボリュームは物足りないですね。
↑基本的にはこれだけ。まぁ、レースゲームならそんなもんか?
ストーリーもすぐ終わっちゃうしなぁ………
あと、登場人物は少ない。
学校が6校あり、各々の学校から2人の登場人物がいます。2人1組でやるスポーツだしね。
↑各学校2人、代表選手みたいな感じなのかな。それか部員がそれしかいないとか?
区立浅草女子高校
私立武蔵野女学館
新宿区立高田馬場女学院
カリフォルニア・コースト ハイスクール 日本支部
CSプロダクション学園
聖橋大學附属高校
+ゲームオリジナルの、神楽坂工業高校
ストーリーモードは、上記の7校分用意されています。といっても、結局大会優勝を各々の学校目線で進めていくだけですが。
なので、7チーム×10レースくらい。だいたい70レースもすれば終わってしまいます。
↑読み進めパート。フルボイスだったりする。それはいいと思う。
レース数だけ見ると多いと思うかもしれませんが、1回3分~5分くらいで終わってしまいますし、コースも少ないのでマンネリ感がどうしても出てしまう。
ストーリーを読み進めてロード時間、マシンのカスタムなどいろいろやっても10時間もあれば終わってしまいます。
後は、ゲームらしいゲームといえば、お金稼ぎの為のミニゲームが4つ準備されていますが、ボリュームを考えれば十分でしょう。
良かったところとか改善点とか
- キャラが可愛い。これに尽きる。
- 着せ替えが自由に出来て、ストーリーの会話パートにも反映される。
- トロフィーが簡単に取得できる。
- グラフィックは閃乱カグラPBSより良くなっている。
- コースは馴染みのある東京が舞台で地名や名所が背景として採用されている。
- 難易度は自分には簡単すぎてやりごたえが無かったので、難易度選択は欲しかった。
- ゲームのボリュームはかなり薄い(気軽にプレイできるという点はいいかも)。
- コース、キャラが少ない。
- コスチュームのバリエーションが少ない
- 更衣室で舐めまわすようにキャラが見れないし触ってイタズラできない。
- 閃乱カグラのようなセンシティブさが圧倒的に足りない。
気になった所はそんなもんですかね。
もっとボリュームがある作品であれば、ジェットマシンのカスタムとか楽しそうですが、ゲーム自体すぐ終わってしまうので、そこまでしなくていいかなと。でも、フルプライスならやってもらっても良かったんですよ?
感想とか
全体的なボリューム不足感は否めません。
閃乱カグラシリーズのようなセンシティブを前面に押し出した作品でも無ければ、レースゲームというには少し退屈である。
レース自体の難易度も低く、マシンのカスタム幅もあまり無い。性能だけ上がっていくような感じで、マシンの外観も色とデカール以外変えられない。
なんか中途半端なゲームだなぁという印象でした。
しかも、これがフルプライス。
4980円~5980円くらいのゲームであればなんとなく分かる。ただ、フルプライスで買うには味気なさすぎる作品。
ただ、このセンシティブが抑えられているのは、規制の影響かなとも感じられる。(いや、閃乱カグラBPSで好き放題やってたろ!とも思うけどさ。)
規制なら仕方ない。でも、意図してたら残念以外のなにものでもない。
このゲームを買う層って別にレースなんてものは二の次で、閃乱カグラのように更衣室でお触りしたり、着せ替えしたりして楽しむ変態野郎が殆どだろう。
↑今回の更衣室は、下から覗いたりすることも出来ない。
その変態野郎共は多分このゲームでは満足出来ないでしょうし、レースゲームとしての出来もぶっちゃけ微妙なのでレースゲームファンも首を傾げたくなる出来ばえ。
ただし、システム面は悪くなく、せっかくニードフォースピードのようなスピード感のあるブースト、マリオカートのような水上ドリフト&ドリフトブーストが使えたり、ジャンプ台でスタントやポージングをキメて旋回能力やスピードアップ、シューターによる妨害、アイテムによる一発逆転、コースも射撃で壊れるバルーン、ショートカットなどプレイヤーを楽しませようというシステムは沢山盛り込んであるものの、それらを上手く活かせていないというのが非常に残念でならない。頑張った感はあるんだ。
↑スピード感のあるブースト。
もっと閃乱カグラ並にエロを前面に出して、レースゲームも上記のシステムをもっと活かせていて、コースやキャラ、衣装にもっとバリエーションが有れば、かなりの良ゲーになっていたのではないだろうか。
かなり惜しい作品である。
次回作があれば期待したいところだが、多分ないだろうなぁ。アニメも終わっちゃいましたしね。
マリンスポーツのゲームというのは最近は珍しいですし、ゲームデザインは悪くないので、磨けば光る作品だと思うんですけどね。
というか高木さんよ!もっとソニーと争え!!爆乳プロデューサーだろ!!!がんばれよ!!!!
規制かかったからってあからさまに手抜いてるんじゃねぇぞ!タムソフトさんよ!!もっとがんばれ!!!
もし次回作が発売されるのであれば、カグラばりのセンシティブを期待しております。
ちょっといろいろ不満はあるゲームですが、2000円~3000円なら全然楽しめる1本だと思います。
中古屋さんか、新品在庫抱えて安売りしているゲーム屋さんを救ってあげよう。
↑キャラはやっぱりかわいい。奈落ちゃんかわいい。
ぶっちゃけ、ゲームとしてはQボートやウェーブレースの方が楽しいよ。これはね、女の子でやるっていう事が意味を為しているのだ。
今回はこのくらいにしておきます。