アラサーおにいさんの備忘録

アラサー独身おにいさん(おじさんではない)の雑記です。日々の雑記を書き連ねていきます。趣味は、自動車、バイク、自転車、ゲーム、資格取得などなど!

ガス溶接技能講習を受けてきたよって話


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2021年度最初の技能講習資格です。

技能講習系の資格は、このガス溶接技能講習と移動式クレーン技能講習を受けて、最後かな?と考えています。あとは、足場組立技能講習かなぁ…

今の会社は、講習受講料が全額出るので今のうちにいろいろ取得しておこうと奮闘しております。お金が出る資格は社則で規定があるのでなんでも金が出るという訳にはいかないんですけど………

 

技能講習って意外と高いですよね。数万円するのがほとんどですよ。自費負担するのは正直キツイ。

特に転職活動中などで、何か資格が欲しいから講習受けに行こうかなって思った時、ひとつの講習にだいたい2万円とかそんなもん。

お金が入ってこない期間とかだとなおさらキツイ。

ならば、補助が出るうちに取れるもんは取っとこうっていう精神。

 

ということで、またいつものIHI技術教習所に行ってきました。

 

なんでIHI技術教習所なのか

私が、最初に技能講習系の資格を取得したのが、このIHI技術教習所東京センターでした。それから、いろいろな資格を取るのに何度も通っているので、気が楽っていうのもあります。講習の流れやルールに慣れていますし、土地勘もあるので行きやすい。それに、講習自体もなんかユルいというか気を張らなくていいというか。

資格者証の統合(併記)ができるとか、土日を絡めて開催日程が予定されていたり。そんないろいろな理由があって私はこのIHI技術教習所を選んでいます。

 

 

基本情報

講習費用は18,000円。

受講に際して特に経験などは不要。誰でも受けられます。一応免状交付されるのは18歳以上になるのかな。それか講習自体NGなのかはわかりません。

所要日数は2日間。

学科8時間で実技5時間です。

だいたい2日とも8時30分~16時30分か17時くらいまでです。

受講人数によって早く終わったり遅く終わったりしますので、多少終了時間は前後します。

1日目が学科で、2日目は実技です。

 

1日目は座学しかないので服装はなんでもいいですけど、2日目は動きやすい服装で、長袖&長ズボンを指定されました。

まぁ、作業着みたいなのが一番いいですけど、結構火花が飛び散るので、お気に入りの服とかナイロンなどの化繊の服はイマイチかも。

 

何ができるようになるの?

まぁ資格の名前の通り、アセチレンガス等の可燃性ガス及び酸素を使用して行うガス溶接と溶断の業務が出来るようになります。

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↑こんな看板も売ってるくらい。

 

アーク溶接(電気溶接)はまた違った資格が必要になります。

ガスだけです。

ガス溶接作業主任者という資格もまた別にあります。作業を指揮したりするのには、ガス溶接作業主任者の資格が必要になります。

ガス溶接技能講習を受けて実務経験を積む+資格試験を受けると、免許が貰えます。

 

今回は、溶接に従事できるだけで、作業主任者にはなれません。

 

講習はどんな事をやるの?

講習は、学科と実技が別れており各々に確認テストみたいなやつをやります。

テストといっても落ちてる人はいなかったので大丈夫でしょう。たぶんね。

 

なんか難しい学科

1日目は学科でした。

いや、結論から言うと難しい。

安全についてとか法令については「そうだねハイハイ」って内容だったのですが、設備の取り扱いとか基礎知識からして難しい。

なんか、どういう構造かとか知ってる前提で先生も話されているので、みんな分かってんのかなぁ………って。

それに、いつまなら試験に出る問題をそれとなくか、ド直球に教えてくれるのですが、教えてくれない!

 

しかも、試験問題ですが、これ難しい。

難易度で言えば、普通の試験と同じレベル。

4択なんですけど、細かい数字とか聞いてくる。

しかも、講習で触れなかったところも出題された。

「いや、これわっかんねぇ!!」と思った講習の試験は初めてでした。

それに、みんなガンガン提出してOK!と言われているから、しっかり復習してきてるのか?

まぁ、私も分からないなりに適当にマークシートを塗りつぶしておきました。

後々見てみると、テキストに書かれている問題から抜粋or改変されて出されているぽかったです。

 

 

意外と難しい実技

実技は、実際に切断機を使って講習を行います。


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↑切断機。鉄板を溶かして切断するのに使用する。

 

IHI技術教習所では、設備の取り扱いと溶断の実習のみでした。

溶接はありませんでした。ガス溶接技能講習なのに。まぁ、ガスボンベなどの設備で火を使う設備について使い方と安全について事故を起こさないように知っておこうね。という講習なので、溶接だろうと切断だろうとどちらでもいいのです。

 

設備の取り扱いにも、様々な手順があります。詳細な手順は教習所で教えて貰ってください。それか、心配ならYouTubeでも見てください。

言葉で説明すると長くなるので………

 

まぁ、ここでは簡単に取り扱う設備について説明します。

 

設備について

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↑切断機

左側に酸素とアセチレンガスを取り込む口がありますね。そこにホースを取り付けて使います。

アセチレン(下側の取り込み口)の横にアセチレン用のバルブがありますね。

そして、下の方のツマミは、余熱酸素バルブという酸素のバルブです。これでアセチレンガスと酸素で適正に燃焼するように調整します。

感覚としては、昔理科の授業で使ったガスバーナーと似てます。


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↑これ。これも、ガスだけ出すと赤い炎なので、下のツマミを弄って空気を取り入れて適正に燃焼するよう青い炎になるようにやらされましたよね?

 

上のツマミは、切断酸素バルブです。

こっちの酸素バルブを開く事で、溶かした金属が固まる前に下方向に吹きます。

なので、鉄板が切れるという訳です。

つまり………

溶けた鉄はその場に溜まってしまうので、下方向に飛ばしてあげる必要がありますから、切断酸素バルブを開いて強い空気圧で溶けた鉄を吹っ飛ばしてあげる必要があります。

溶けた鉄は火花となり、飛び散ります。

これが、溶断です。


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↑溶断のイメージ。個人的にはこのゲームには少しガッカリでした。※メタルギアライジング リベンジェンス

 

 

お次はこれ。

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↑調整器。これは溶断用の調整器。

緑が酸素ボンベ用、赤がアセチレンガス用。


真ん中のハンドルは圧力調整ハンドルです。切断機側に向かうガスの圧力を調整します。教習所から指定があると思うので、ゆっくり時計回りに回して合わせましょう。一気に開けると、1度開放しないと針が戻らないので。

 

なんかちょっとバイクのメーターみたいですね。

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↑どこかで見たことあると思った

 

調整器の右側をタンクに取り付けて、左側にホースを繋ぎます。

見ての通りアセチレンガス用と酸素用で形が違いますので各々違うボンベには取り付けることはできません。

 

 

調整器を取り付けるボンベはこんなのf:id:ROTY_NORISU:20210620074919j:image

↑ボンベ。ガスの種類によって色が違います。

上にハンドルをつけて回して開閉します。


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↑ハンドルはこんなの。奥側のT時になってるところ。基本的に作業中はボンベの上に差しっぱなしです。

反対側はただのスパナです。酸素の方の調整器を取り付けたり取り外したりする時に使用します。

 

あとは、着火するためのライター。

ライターっていっても、100円ライターみたいのではなく、火は出ません。

正確には、火花しか飛びません。そりゃ可燃ガスは切断機から出てるのにわざわざ火を出して着火する必要はありません。火花だけで十分着火します。
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↑こんなの。おもちゃの銃みたい。

引き金を引くと、火打石が削られ、火花が出ます。だからRockと書かれている。

決してこのことでは無い。


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↑ロックだろ?

 

使うものは、これだけです。

 

まずは、これらの設備が適正に使用できるか試験があります。

切断の準備と安全確認、切断機の試運転、後片付けの手順です。

1回5分くらいでした。

先生や他の受講者がやってるのを見て、機械的に覚えてしまいましょう。

 

切断が意外とムズい件について

試験は、設備の取り扱いと鉄板の切断がありました。

鉄板の切断は1回練習した後にすぐ試験でした。

私は、練習の時に1回切断できましたが、それ以外では端っこが上手く切れてなくて切断できませんでした。

が、試験はオッケーでした。

 

試験は切断機を安全に使えてるかを見てるらしいので、端っこが切れてなくてもだいたい切れてればオッケーでした。

火花が下まで貫通していれば切断している証です。

切れなかった私が言うのもなんですが、コツはゆっくりやりすぎはダメ。溶かした鉄がまたくっついちゃうので。

あと、切断酸素バルブを開いて、火をよく見ると青い火が2本でてます。

なんか

↓↓

みたいな感じ。

そのうち一方が余熱酸素バルブから出ている酸素が燃焼している分で、もう一方が切断酸素バルブから出ている分です。

つまり、一方で溶かして、一方で溶かした金属を吹き飛ばしているイメージと捉えてもらえればいいです。

つまり、一本目も二本目の炎、どちらも大事でしっかり端っこまで通過させてやる必要があります。

 

そんなところでしょうか。

 

終わってみての感想など

ということで、学科と実技で2日間の講習でした。金曜と土曜で金曜は有給を使って行ってきました。

学科は、今回の先生は「ここが出る」とか「ここにマーカーしておいて」とか言わなかったのでなかなか試験問題が予測できなくて難しかったです。

んで、実際に試験問題見てみると………

 

「いや、わかんね」

 

いや、ほんとマニアックな問題ばかりでした。4択問題なんですが、選択肢が消えていかない絶望感、そして圧倒的な敗北感をこういう講習で味わったのは初めてです。

周りはどんどんOKと言われて抜けていくし、まじで「自分だけ落ちるかも」と思った。

ホントに合格しているのかよく分からなかったのですが、なんとかなったので、みんななんとかなると思います。(適当)

 

実技は、設備の取り扱いは見て覚えれば全然いけるんですけど、切断はマジでムズい。

講習受けていた方の中でも1度も切断しきれていなかった方も多くいました。

切れると、ฅ(º ロ º ฅ)オォッ!!ってなるんですけどね。切れないと、あれ?あれ?なんで?

ってなってるうちに

先生「ハイおっけー。次ぃー。」

ってなっちゃうので、なんともいえない気持ちになります。

 

 

というかね、切断機めっちゃ怖いんよ!!

火花めっちゃ散るし、こっち飛んでくるし!!たまに、アセチレンガスがパン!パン!!って小爆発起こすし!!!


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↑こんな感じ。

みんな普通にしてたけど、めっちゃびびってたんやろな。

いや、ビビってるのは自分だけじゃない。ぜぜ絶対自分だけじゃなかった。そう信じよう。

 

というか、めっちゃ火デカいし!!!!

ライターの何十倍もデカい炎がボーーー!!!って勢い良く自分の目の前で。しかも"使い慣れない機械"で燃えてるんですよ。

いやぁ………そりゃ怖いって。

それに、パンパン爆発してるから、いつか………


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↑ああああああああぁぁぁ!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!

ったなったら怖くね?

 

まぁ、こんな事にならないようにしっかり講習を受けて安全対策してからやりましょうってことすね。

 

まぁ、とりあえずはなんとかなってよかったです。

今年度入ってから初めての講習。

なんか怖くて難しかったです………

 

今回はこのくらいにしておきます。