外出自粛と在宅勤務で暇なので、新サクラ大戦をやっていました。
↑つい最近大帝国劇場に迎えられたと思ったらトロフィーコンプしてた
在宅勤務は結局1日しか出来ずじまいなんですよね…
結局毎日打ち合わせやらなんやらで出社しています。
でも、帰宅時間が心なしか早くなった気がするので、趣味に充てられる時間が長くなりました。
最近は、21時前には帰れています。うれしー。
電車もあんまり人が乗ってないので通勤も楽でうれしー。
在宅勤務用に、イヤホンタイプのヘッドセットを買ったのですが、出番がない!
↑my new gear…(1200円くらい也)
マイクの長さが絶対的に足りないんだけど意味あるのかこれ。モミアゲあたりまでしか来ないぞ。
新サクラ大戦の話に戻します。
画像はいろいろ引用してます。
許してちょんまげ。
なんか最近アニメが始まりましたね。そっちはちょっと見てないんですが。
そっちはそっちで、ゲームとは違うお話らしいので、ゲームの方も1回やってみる価値はあるかもしれません。
という事で、一通りプレイしましたので感想とレビューを書いていきたいと思います。
というか、トロフィーコンプしたんで、ポイントだけいくつか違う記事で書きます。今回は難しいトロフィーは特に無かったので、ぶっちゃけ書くことも無いんですが。
サクラ大戦って何?
さて、サクラ大戦って、そもそもなんぞや…というと、大正…もとい"太"正時代を舞台に、帝都東京を降魔と呼ばれる怪物から守る帝国華劇団に所属する主人公の隊長とヒロイン達の物語。
↑隊長になって女の子達と平和を取り戻そう!
なので、いろんなところを冒険するというよりは、中央区の銀座周辺、千代田区の東京駅あたりしか出歩きません。
↑行動範囲はマツコ以下!!
特に今回は浅草に行ったり等のイベントが無いので、中央区と千代田区周辺から出た感じがしません。
現実の帝国劇場は千代田区ですってよ。皇居の隣あたり有楽町とかあっちの方。
今作は3DCGなので、ステージを作れば作るほどお金がかかります。一枚絵だけでは片付きません。
また、大帝国劇場以外カメラ固定なのもコストカットの跡が見受けられます。カメラ動かせるようにするとしっかり作らないといけませんから。
舞台の1つにミカサ記念公園というのがあるのですが、これは横須賀の方にある三笠公園が元ネタでしょうが、横須賀までは行きません。いいとこ月島とか築地とかあっちの方だと思います。
過去作をやったことのある方は知っていると思いますが、サクラ大戦1の最終決戦の時に空中戦艦ミカサが東京湾に沈没したんですね。コレが太正12年とか13年の話。
その記念で作られたのがサクラ大戦のミカサ記念公園。なので、東京湾に面したどこかにあります。
↑本物の三笠公園。京急線、横須賀中央駅が最寄り。現実の戦艦三笠は、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災により岸壁に衝突して沈んだってwikipediaに書いてあった。その後保存運動があって今に至ると。
沈没してしまった年をゲームと現実とでリンクさせているんですね。
個人的には、横須賀中央駅近くのビルの工事を失注してボーナスが下がったので、横須賀にはあんまりいい思い出ないです。もう行きたくありません。遠いし。
↑三笠ちゃんかっこかわいいー!
※戦艦三笠(アズールレーンより)
やったこと無いけど。
サクラ大戦は、今回はアクションゲーム的な要素もありましたが、基本は隊員の女の子と親睦を深めるアドベンチャーゲームです。
↑選択肢には時間制限があって、だいたいは3つの選択肢+無言(時間切れ)を選べます。
私は現実ではコミュ障なので無言しか選択肢がありませんが、ゲームでは選択肢がしっかり出ます。嬉しい限りです。
↑女の子達に嫌われないように頑張ろう………
ゲーム内容的には、東京を守る帝国華劇団の隊長となって一緒に闘ったり、雑用をこなしたり…ヒロイン達のゴキゲンをとったり……するのがプレイヤーのお仕事です。
はい。
楽しくなさそう?まさか。女の子に尽くして楽しいのは現実の恋愛だってそうじゃないですか。と、彼女いない歴=年齢のアラサーが申しております。
↑悪質な嫌がらせ!
世界観について
世界観は、蒸気技術が発達していて、車とか電車とかそういうの全てひっくるめて蒸気機関で動いている世界。
こういうのを、スチームパンクとも言いますか。ボイラー技士の資格は必須です。
↑ボイラーは生命線。
現実世界においては、蒸気なんてものも、工場や研究所、地冷センター以外では見なくなりました。
温水を作るだけならば、ガス給湯器に取って代わりつつありますし。
ちなみに、私が新入社員の時に初めてやった仕事がとある研究所の動物実験室の消毒を行う為の蒸気ボイラーを交換する仕事でしたので、なんかボイラーと聞くと懐かしい感じがします。
↑配管は真鍮?砲金?断熱もしてなさそうなんで、めっちゃ熱そう。
これも、スチームパンクの特徴ですよね。ブラス色の配管や歯車とか。
現実では、一般的に圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG管)、通称スケ管(スケジュール管)という厚肉で耐圧性能が高く、防錆塗装が施された黒色の配管を使います。
※シルバーぽい亜鉛メッキのなされたスケジュール管もありますが、配管が高温になってメッキしてある亜鉛が溶け出したりするので使いません。
その配管の上に保温/断熱を行うので、だいたいステンレス板のピカピカした感じか、ガルバリウム鋼板という少しザラザラしたつや消しのシルバーな感じで仕上がります。
なので、生の配管のまま露出させるなんてとんでもない。アチアチです。
↑蒸気の熱が逃げないように、配管の上に保温剤と金属板を巻いて仕上げを行う。画像はステンレス板。
蒸気の話はこのくらいにしておきましょう。
熱く語りすぎても仕方が無いので。蒸気だけに……………
と、とにかく、大正ロマン×スチームパンクな世界観はかなり魅力的で、カッコいいです。
登場する各国の霊子甲冑、霊子戦闘機(メカ)について
もちろん先述した蒸気機関で動いています。
蒸気+搭乗者の霊力です。機体には霊子水晶ってのが取り付けられていて、搭乗者の霊力を水晶に込める事で機体が動く。そして、降魔を倒せる退魔の力が出るんだっけな(この辺はうろ覚えです)
そもそも霊力って何でしょうね。オーラ力(ちから)みたいなもんでしょうか。
↑オーラ力はこちらが元祖だ!
サクラ大戦5まで使われていた霊子"甲冑"は既に時代遅れ。今は霊子"戦闘機"の時代です。
デザインは、かなりモダンになりました。
変形はできません。ちなみに変形して飛行形態になれるサクラ大戦Vに登場するスターシリーズは、アメリカ製だけあって光武シリーズからデザインがかなり変わりました。
↑サクラ大戦Vの主人公機。フジヤマスター。この頃はまだ霊子甲冑。
アメリカ製のハイスペックモデル。
そして今回登場する期待はこちら。
↑霊子戦闘機 無限
今をトキメク霊子戦闘機っていうやつ。
男の人でもガンガン動かしてますね。それだけ霊力が小さくても動かせるのでしょうが、まったく適正の無い人も居て、"そういう人"は動かせないようです。
※霊力は、若い女性が多く持っているという設定です。
↑そういう人。メカニック担当のキョン…ではなく、司馬さんです。主人公の同期です。彼は適正が無くて動かせなかったようです。
※CV:杉田智和
無限のデザインも光武と比べるとずいぶんスタイリッシュになりました。昔のちょいダサで泥臭いというか、鉄臭いデザインのスチームパンクなデザインから、かなり現代的なデザインになりました。
頭部も、なんかチンガードが着いて、ヴィンテージオフロードのヘルメット被ってるみたい。
↑これを被れば私も光武になれますか?
なってどうすんだ。
セルフツッコミ。
↑霊子甲冑 三式光武
ダサいロボットだなぁと昔から思ってました。
序盤、さくらちゃんは一人だけこの型落ちに乗せられます。
後々、試作機というこれまた型落ちを押し付けられるのですが。
というか、光武って、ちょっとスコープドッグに似た雰囲気がありますよね。
※装甲騎兵ボトムズより
コイツもスチームパンク系のデザインですよね。カメラアイのデザインがかっこよすぎる。
緑のお嬢ちゃん、コイツの肩は赤く塗らねぇのかい?
↑へっ冗談だよ………
↑試製桜武
試作機を使いこなすのはなんかわかんないけどカッコいいんだ!!
一応、神崎重工初の霊子甲冑ということで、桜武という試作機がありました。幼少期のすみれさんが暴走させてブッ壊したハズです。
なので、また違う機体なんですかね。
霊子戦闘機の試作機というところでしょうか。
ちなみに試作機ってピーキーだけどめちゃ強いっていうのはロボット界(いやガンダム界だけか?)の常識。
ワンオフパーツを使って金かけて作ってあるし、限界性能を出せるように様々な技術をつぎ込んであるから強いってことかな。
↑RX-78GP03S ガンダム試作3号機 ステイメン
※機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYより
カッコいい。ガンダム試作○号機シリーズの中では一番好き。
今回の桜武も例に溺れずピーキーな機体に仕上がっているようです。霊力の同調が難しいみたい。
霊力の同調が難しかろうと、プレイヤーはやること変わらんです。普通の万能機です。
↑???「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」
他の国も各々の機体があって、ちょっとGガンダムみたいです。
ストーリー的にも世界華劇団大戦っていうガンダムファイトみたいな世界大会で各国競い合うって話があるので、Gガンみたい。
そもそも華劇団が世間一般に認知されてます。
ちなみにチャーハン華劇団もとい上海華劇団の機体
↑王龍
無限ぽいけど、また違う機体らしい。
劣化コピーか?
↑これは公式です!!!
なんかこのロボット、既視感あるな………うーんと………
↑これだな。
※機動武闘伝Gガンダムよりネオチャイナ代表ドラゴンガンダム。
↑ユイちゃんの機体はもちろん、真流星胡蝶剣できるんだよね?
↑※ユイちゃん
他にも登場する、倫敦(ロンドン)や伯林(ベルリン)の機体も各々デザインに特徴があります。操作出来ないんだけど。
↑伯林華劇団、アイゼンイェーガー
カメラアイの可動部分が黒十字になっているのが特徴です。黒十字って→✙これです。
ドイツ国防軍のシンボルです。日本でいうところの旭日旗みたいな感じです。
ハーケンクロイツではないです。
過去作品をやってる方は、分かると思うのですが、アイゼンクライトにそっくりですね。まぁ、その後継機にあたりますので当然ちゃあ当然です。
✙のカメラレールのデザインを変えないのは、BMWのキドニーグリルに拘り続ける姿勢と似ています。
↑ソレッタ、レニ、Vではラチェットさんが乗っていました。
↑やっぱラチェットさんかわいい。綺麗。結婚したい。声がちょっとババ…………はい。
そして、今回アイゼンイェーガーに乗るのはこの娘達です。右が隊長のエリス。左がその部下マルガレーテ。
てかエリスちゃんかわよ。
↑マジでこのシーンでエリスちゃんにガチ恋。凛々しすぎる。
マジ卍。(ドイツの話でそういうのデリケートだからヤメロって。)
↑私にはマンジ星人がついています。批判は受け付けません。
そういえば、伯林だけ隊長が女の子なんですよね。
↑あっ…キャラクターデザイナー………
もうドイツ人のデザインならコイツかな?って感じで選んだやろ。
↑艦隊これくしょんより、ドイツの艦娘の方々。島田フミカネというと、もう最近はこのイメージしかない。
てか、艦娘ってGoogleキーボードで変換できるの大草原。
彼女達の舞台は大海原なのに大草原なの草。
私の個人的なドイツ人のイメージって………
↑土井津 仁(どいつ じん)※浦安鉄筋家族
そろそろ本気でドイツ人に怒られそうなのでやめときます。
倫敦(ロンドン)華劇団は………もういいですよね?
一応紹介しておくと、こんなの。
西洋の甲冑をイメージした霊子戦闘機です。
↑ブリドヴェン。アーサーが男の子、ランスロットは女の子の方です。
お金をかけて作られている高性能霊子戦闘機です。
イギリスはお金持ち。これは、ユーロ脱退もやむなし。
↑大帝国ホテルで私のナオン(さくらちゃん)がいきなり斬りかかられた。
半分持ってる剣のせいでは?
↑エクスカリバーモルガン。言うて似てなかった。すまない。
↑……Arrrrr……thurrrr……
数少ない常識人。
とりわけ活躍はしていないし、イベントも無いに等しい。悲しい。
ぶっちゃけ倫敦華劇団は、当て馬感すごいです。
伯林や上海と比べると扱いはよろしくありません。
何かロンドンに恨みでもあるのかってレベル。
本物のバーバリーだと思って買ったら三陽商会のライセンス商品だったとか?
随分話が逸れましたが、メカについては、そんなところでしょうか。
音楽について
音楽はですね、いいと思いますよ。全体的に。
まず、檄!帝国華撃団<新章>
これはこれでいいですね。いいかんじ。
その他のゲーム中の音楽は、過去作品からのリメイクも多くて懐かしい感じがしますね。
"時は忘却の中に"なんて代表的です。
大帝国劇場の夜のBGMというとわかりますか。
曲を知らなくても、なんか古めかしくて懐かしい感じ。
それ以外の新しく収録した曲はどうなのかって?
まぁ普通です。良くも悪くも最近の和ゲーの曲だなぁって感じです。特に邪魔をしているとも感じない程度のものです。
ただ、シリアスなシーン、怖いシーンのBGMはちょっと苦手?
まぁ全体的に絵柄もポップな感じ、ストーリーもあまり重くなく、サッパリとした感じなので、マッチしてるっちゃしてるのかな。
ストーリーについて
ストーリーは賛否両論ありますね。
結局ハッピーエンドなんですが、全体的にかなりライトな印象です。
そして、かなり削ったのか、元からあまり考えていなかったのかわかりませんが、ボリューム不足もいいとこです。
まぁそれはそれでいいんです。今の時代にそんな重くて長い話は必要とされていないっていうのもありますから。
例えば、ペルソナシリーズもそうですが、1、2は結構重い話でした。3はかなりオシャレになったけどまだ少し重い雰囲気。
4からはかなりライトな感じに。万人に受け入れられやすい感じになりました。5もそうですね。あんまり重い雰囲気にしてしまうと、プレイするのちょっと嫌になりますから。
確かにダークな雰囲気ってのはある程度必要ですが、それが濃すぎるとシリーズ初見プレイの人達に受け入れられませんから難しいところ。
残酷で慈悲の無い世界観が好きな人は意外と少ないです。
「ゲームの中でくらいハッピーエンドにしてくれよ!」って。
だって自分の選んだヒロイン以外、ラスト全員死亡する恋愛アドベンチャーゲームとか嫌でしょ?あとは最後自分死んじゃったり。
もっとガチムチのオッサンが主体のゲームならまだしも。バトルフィールド4だってアイリッシュを犠牲にするの凄い嫌だったのに!!
↑アイリッシュ………お前最高に良い奴だったぞ………
これは、最近のライトノベルや、特撮ヒーロー、仮面ライダーシリーズにも言えます。
昔の作品は結構残酷で、なんか重苦しいんですよね。なんか人がたくさん死んだり辛い。仮面ライダー龍騎とか後半につれて見ていて辛くないですか?
↑最終回前に死亡する主人公、仮面ライダー龍騎。(左の人)
というか他の仮面ライダーも全員死亡。
最後までライダー同士の殺し合いに勝ち残った仮面ライダー騎士も結局死亡(右の人)
今回のストーリーもそうなんですが、最後は帝国華劇団のみんな一度死にます。んで生き返ります。その死んだ後のみんなの反応と、生き返り方が問題です。
後でまた書きますが。
※龍騎は生き返りません。救いはない。
ネタバレもありますが、気になった点を書き殴ります。
①なんか軽い話になりましたねっていう点。
サクラ大戦1などにあった、ダークな雰囲気を消しすぎて、みんな降魔に慣れている感じに。結果、降魔は害虫程度にしか考えていない軽〜い感じに。
もうちょっと怖い印象があると良かったかな。
ゲームの絵柄も相まって、敵もそんな怖くない外観になっているので。
↑降魔ってやっぱこんなイメージ。
↑今回の降魔。
なんかこの絵面、ナイトミュージアムみたいで草
↑これこれ。ナイトミュージアム。
博物館の展示物が動き出してハチャメチャするコメディ映画。結構面白いから観て。
②行動範囲狭すぎん?っていう点。
さくらちゃんとの出会いは春。クリスマス講演をやったりするから、だいたい半年以上は大帝国劇場に身を置いている訳なんですが、外出のイベントが少なく、ホントに千代田区と中央区でしか生きてない感じがする。
↑もっといろんな所に出歩いて、帝都って素晴らしい所なんだって神山クンには知ってほしかった。もちろん帝国華劇団のみんなにも。
もちろん、街を知るってイベントもあるんですが、大帝国劇場の周辺しかありません。
③なんで帝都そんな守りたいの?っていう点。
帝都を守るっていう意識付けがしきれていないと思う。こんな素晴らしい街だからとか、素晴らしい人が沢山いる街だからというのが薄い。もっと帝都の人達と関わりのあるイベントが有ると良かったかも。
もっと下町の人情とかそういうのを通じて「この人達、そしてこの人達が住む帝都東京を守らなきゃ」っていうのが欲しかった。
特に主人公神山クンは、海軍上がりで帝都なんてあんまり来たこと無いのだから。
↑田舎もんのさくらちゃん。なんでそんなに帝都を守りたいのか。神宮寺さんリスペクトってだけ?
④魅力的な敵が居なくない?という点。
敵を大別すると、喋る降魔と喋らない降魔です。喋らないのは雑魚です。
今回は中ボスに朧という喋る降魔がいます。
喋るんだけど、話にならないです。
特に理由は無いけど人間を殺したい。って感じです。なので、殺人鬼です。理性的な交渉やお話ができません。
しかも誰か仲間が降魔になって…とかじゃなくて、全くの他人です。人情も倒すことに迷いもクソもありません。
↑降魔になってしまったあやめ(殺女)さん、美しすぎない?
私は妹ちゃんの方がすこです。
あとは、夜叉という神宮寺さくらのクローンみたいな降魔が出てきます。コイツが今回のライバル的な感じです。
が、特に駆け引きもないのでつまらんのです。
↑とりあえず歴代キャラのクローンだからめちゃくちゃ強くしましたって感じ
敵なのに…倒さなくちゃいけないのにっ!っていう葛藤が今回はありません。
さくらちゃんが、勝手に葛藤しているだけです。
↑勝手に葛藤して躁鬱深度バッド
憧れの神宮寺さくらさんを倒さなければいけないの?って。
他のみんなは"神宮寺さくら"なんてどうでも良いので葛藤なんてありません。
主人公とその周りの仲間は置いてきぼりです。
何、勝手に悩んで勝手に引きこもってウジウジしてるの?と。
初穂ちゃんもブチギレる訳です。
隊長の私だってキレたいです。
↑初穂ちゃんとガチで殴り合いするさくらちゃん。
さくらちゃん「もちろん私は抵抗しますよ!」
初穂「どう抵抗すんねん!」
さくらちゃん「拳でっ!」(一歩踏み込んで)
神山クン(プレイヤー)「危ない、それはアカンよ」(止めに入って殴られる)
拳で親友の女の子を殴り返す"清純派"メインヒロインってすごい。
↑彼も2020年、24歳くらい?
まだどこかで何かに抵抗しているのだろうか。
さくらちゃん、ストーリー後半になるにつれ、ちょっと狂犬な本性を表してくるの。
↑ホントに!?
初穂ちゃんは喧嘩っ早い江戸っ子キャラなので、ウジウジしてるさくらちゃんにグーパンで喝入れるのはなんかわかるんですが。
↑普段男勝りのサバサバしてる女の子がデレるのめっちゃ好き。
でも可愛いってのも重要だから。
↑いや、狂犬さくらちゃんが1番かわええで………
ここで、元祖サバサバ系枠のキャラを見てみましょう。
↑カンナは可愛いというよりカッコ良すぎてもうどちらかというと友達だから。
↑一緒に飯食いに行きたい。ラーメンとか。
あぁ、アナスタシア?なんかしょっぺえイベントがありましたね。
結果から言うと、アナスタシアはスパイで、世界を救う帝剣(さくらちゃんが持ってる剣)を奪い取るというミッションをこなすやいなや、夜叉に斬られてしまいます。
↑何が騙されていたのかというと、死んだ家族に逢えるって言われてずっと降魔の味方をしていたんだってさ。
みんなは、裏切ったこと、全く気にせずに助けます。確かに仲間だけど、一度は銃口を向けられたんだ。盲目的に信頼するんじゃなくて、なんかもうちょっと無いの?
というのが率直な感想。
その後は普通に仲間に戻りますが。ギスギスもありません。
騙されてたのかー。ならしょうが無いなー。また戻ってきて一緒に闘ったり演劇したりしましょうよ。って。
なんだかなぁ。
⑤さくらちゃんの命を捧げればもっと簡単に世界救えてたんだよっていう点
さくらママの命を使って作られた帝剣。
それがアナスタシアにパクられて、夜叉の手に。結果世界はヤバイ事態に。
さっきの話に戻りますが、アナスタシアの一件でそこまで状況が悪化してるのに、みんな反応薄いんよ。結果、さくらちゃんの命を捧げなければ世界救えませんってところまで来てるのに、みんな反応薄いんよ。
↑お父さんサイコパスすぎん?
何も迷いもなく「世界の為に命捧げろ」って実の娘に言う?
天宮家の女が代々世界を救う力がある…と。
家族公認サクリファイス、さくらちゃん。
お父さんに、悩んでる描写が全く無いのが感情移入出来ないんよ。
しかも、エピローグで、「また、同じような事態になったら、私はまた帝剣を作ると言うと思う。そんときはまたよろしくな」的な事を言い放つ。
いや、もう次は無いぞ!?
さくらちゃんをサクリファイスして新しい帝剣作ったほうが手っ取り早いんだから。
それか、神山ブロイラー作るぞ。天宮の血が入った女の子を量産するんだ。いっぱい帝剣作ろうぜ。(最高に低俗)
↑なんだかなぁ………
新しい帝剣を作れば効果が上書きされて、古い帝剣は効果を失うらしい。
つまり、さくらママの命を棄てるって事に値すると思う。
さくらママの事を想えば、先ずは奪われた剣を取り返しに行くと考えるのが先決だろう。
最初から、さくらちゃんの命を使うってのは最終手段だ。子供も居ないし。さくらちゃん死んだらもう剣作れないねぇ。
それこそ敵の思うツボでは?私は思う。
いろいろ終わってからも、「また帝剣を作ると言ったら私を止めてくれ」みたいな事を言い放つお父さんと何事も無かったかのようになるの。
なんか、ムカつく。
そして、そのエピソードも特に無いのもなんかムカつく。その辺のNPCと同じような会話形式で終わらそうとすんな!
お父さんも、さくらちゃんも、帝剣を取り返すって言ってそれを有言実行した神山クンをもっと褒めてやっても良くない?もっと感謝してよ。イベントの1つや2つ作ってよ。
クラリスちゃんと添い遂げちゃうぞ。
↑やっぱり金髪の女の子はよきかな。
というか絶対おかしいってこの親子。
↑お前マジで次ねぇからな!
↑隊長怒らすとどうなるかわかってるんだろうな。
チャーハンで顔洗って出直して来やがれ!
↑君の次の赴任先はここね。上海華劇団アル。
今回のストーリーで一番理不尽で憤りを感じたエピソードです。
⑥最後はみんな死んだけど生き返って大団円だねっていう点。
帝国華劇団のみんなは、夜叉の攻撃により霊力をもがれ死んでしまいます。
この死亡シーンも、イマイチわかりにくくて、なんか気絶してしまっただけなのでは?とも感じます。
機体の反応が消えてしまった訳でもなく、目の前で確実に撃墜されたという表現ではないので、なんかそう見えるんでしょう。
↑悲しい音楽と機械的な沈黙の表示が悲しい。
なので、キャラクターの死亡シーンっていっても凄い薄っぺらいです。
しかも、同じ敵に3分程度で主人公とさくらちゃん以外の味方は全員殺されてしまいます。
展開が早くてついていけません。
各キャラクターの死を悲しむ前に次の味方が死にます。しかもだいたいが犬死。
これでは報われない。敵と相打ちとか、大量に湧いてくる雑魚を制止したとか、そういうのですら無い。
とにかく、殺しました感が凄い。
いや、これは昔のサクラ大戦リスペクトなのかもしれない。
↑昔も昔でとりあえず殺しました感があって、なんだかなぁと。でも音楽とダークな雰囲気、そして、みんな敵を食い止めたり各々の使命があって仲間の為に死んでいったという背景もあって、なかなか悲しい感じになってた。
↑とりあえず、殺されたすみれさんだけど、必死に闘ってたんだ。
ゲキテイの歌詞にもあった、「例え命をかける闘いであっても、私達は一歩も引きません」ってフレーズに当てはまっていて、最高にカッコよかったんだ。
そして、死んだ皆さんはどうなるかというと、神宮寺さくらさんの、謎パワーでみんな蘇ります。
蘇るってわかってるかのようにみんなポンポンと死んでいくから悲しみもへったくれも無かった。
昔は、大天使ミカエルにてみんな大復活。
↑セクシー悪魔の中から出てきた大天使あやめる。僕は悪い殺女さんのほうが好みです。性的な意味で。
↑大天使あやめる………ママ……
ヒロイン全員死亡のシナリオで有名なのはセーラームーンでしょうか。
↑みんなのトラウマ。セーラームーン。
これも最後に何事も無かったかのように生き返ったよね。
当時は批判もあった。
⑦結局いろいろとなんだったの?という点。
白秋さんって結局なんだったの?
↑もうオムライスの人としか扱われてない。
クラリスの魔法って結局何だったの?
↑無限、要らないくらい強い
幻都、閉じちゃったけど取り残された大神さんたちは結局どうしたの?
↑幻都ランド、閉園。
まぁ、なんか次回作が出そうな終わり方ですから、この辺は次回作で語られるのかな。
アニメで!とかマンガで!とか舞台で!とかは許さんからな?
以上がなんとなくストーリーの中で気になった点です。
アクションパァトはどうですか?
アクションパートは、全7話あるんですが、だいたい1話につき1回程度で、計8回。
そんなありませんね。
昔は、スパロボとタクティクスオウガを掛け合わせたみたいなコマンド選択型の微妙なやつでしたが、今は無双系のアクションゲーム風になりました。
ワラワラ敵が現れてきて、草刈りみたいにバッサバッサなぎ倒していくやつ。
↑最初の何回かは楽しいよ。
機体がアップグレードされるのは、さくらちゃんの桜武だけだし、ステージも少ないのですぐ飽きちゃう。
まぁホントにオマケ程度なんでそんな重視するものでも無いかな。と。
難易度は高くなく、苦戦するところは無いでしょう。
結構簡単ですんで安心して下さい。
後々、もっと煮詰めてペルソナ5みたいに無双系のアクションゲームとして出しても面白そうかもしれないですが。
全体的な総評
まぁ個人的に憤りを感じるエピソードはあったものの、ストーリーは最終的にはハッピーエンドでよかったと思います。
サクラ大戦はなんだかんだハッピーエンドでないと。
ただ、ストーリー自体が短く、特に中盤〜後半にかけては打ち切りが決まったアニメ並みに忙しかったです。
なので、それに引っ張られるようにゲーム全体のボリューム不足に繋がってしまっています。
行けるところも少ないし、サブイベントも掘り下げた感じのものは無いです。
そういうところが、ちょっと残念です。
あと、良いなぁと思った点は、キャラクター達の表情の作り方ですかね。
グラフィックを重視する作品では無いので、キレイかキレイでないかはおいといて、キャラクターの3DCGは、静止画で見るよりも動いているものを、見たほうが断然可愛いです。
やはり、表情が豊かなゲームは良いですね。
同じような絵柄のテイルズシリーズとかより、表情の作り方がうまいです。顔が寄ってなくても、しっかり表情があります。
一概には比べられませんが、やはり、女の子とのコミュニケーションというところに重点を置いたゲームなので、表情の作りがしっかりしてあるのはとても良かったです。
昔はアニメーションがヌルヌル動いて凄い!とか出撃シーンの光武の3DCGめっちゃ動く!とか驚いたもんですが、そういうのは今更もう無いのはちょっと悲しいですね。
アニメーションとCGで顔が違うのが少し気になりましたが。
みんな、顔変わり過ぎや。
ゲームとして全体的に面白かったですね。キャラクター達も魅力的で、主人公も良いキャラでした。
ここで終わらしてしまうのは勿体無いと思うので、是非とも続編を作ってほしい作品だと思います。
↑風呂なんか覗いてないではやく続編作って
閑話
今回のねらいは、往年のファンの為というのも、もちろんあると思うのですが、どちらかというとサクラ大戦をまったく知らない人を取り込もうという事に重きを置いている気がします。
ゲームの発売からすぐ後にアニメ化、マンガ化が発表されている事からしても、発売前から同時並行で進めていたのでしょう。
それはゲームが大コケはしないだろうという自信があったからなのでしょう。
そして、今作で問題を全て解決していない(歴代キャラクターの幻都幽閉)事から見ても、今作をキッカケにサクラ大戦ブランドの再興を目指すキッカケ作りのための作品に感じられました。
サクラ大戦というゲームは、ぶっちゃけ当時はそこまで売れたゲームではありませんでした。
しかしながら、有名なゲームではありました。知ってるけどやった事のないゲーム。
やってみると面白いんだけど、周りにそこまでやってる人がいないから内容もわからない。
2005年発売なので、それをBOOKOFFの中古で漁る世代のアラサー。
当時中学生〜高校くらい。
たしか2000円くらいで買ったサクラ大戦3。たしかキレイなパッケージ絵が少し大人な雰囲気だったから背伸びして買った記憶。
藤島氏デザインの美少女が描かれたパッケージデザインは人を選びます。
テイルズも同じ藤島氏の絵がドーンと描かれたパッケージですが、パーティメンバーが全員描かれており、仲間感が強いです。サクラ大戦より電波感がありません。
↑これじゃどんなゲームかもわからんて。
当時はネットもあまり普及していなかったので、ゲームを買うのにも恐る恐るでした。
そして、今ほどアニメや美少女ゲームが一般的ではありませんでしたから、このデザインはやはりちょっと手に取りにくかったです。
また、ガンダムが大流行している中で、光武という芋臭いデザインのロボットが受け入れられるハズもありません。
じゃあなんで有名なのか?
一時期、パチンコのCMがよくやっていたのを覚えています。曲はもちろん"ゲキテイ"が使われており、それで世間には知れ渡った感があります。
後の創聖のアクエリオン現象です。ロボットアニメなんて見ない女子高生が、「一万年と二千年前から愛してる〜」って歌っていた現象です。一時期はカラオケのランキングにも上位に位置づけていたほど耳に残る曲でした。
檄·帝国華劇団も結構耳に残るメロディですよね。曲だけ知っている人も多いです。
そんなこんなもあり、サクラ大戦って知ってるけどやったこと無いなぁ。大々的に宣伝されてるしやってみるかなっていう人達。
あとは、最近の中高生にとってはサクラ大戦なんてレトロゲーなので、余程のマニアでない限り知らない子も多いはず。そんな子たちを取り込むにはいいキッカケにはなったのではないでしょうか。
とにかくいろいろ言いましたが、せっかくまた「サクラ大戦を作ろう」って動きになったのだから、セガには徹底的に復活させて欲しいです。
1〜5も新しい絵柄で、新サクラ大戦と同じシステムでリメイクしてほしい。とか思ったり。
今回はこんなところにしておきます。